岩田明子氏 岸田首相の「聞く力」はどこへやら「トップダウンで指導力を発揮してますよ―が増えた」

2023年11月05日 16:33

芸能

 ジャーナリストで千葉大客員教授の岩田明子氏が4日、ABEMA「NewsBAR橋下」(土曜後9・00)にゲスト出演し、岸田文雄政権の支持率について解説した。
 「増税メガネ」「増税クソメガネ」という皮肉なあだ名が、すっかり板に付いた岸田首相。政府は17兆円規模の経済対策を掲げたが、所得減税4万円など、物価高や円安などに苦しむ国民にとっては焼け石に水状態となっている。

 その一方で、閣僚の賃上げ法案を提出するなど、国民感情を逆なでする政策が続いている。ANNが10月28~29日に行った世論調査では、内閣支持率は26・9%と過去最低を記録。本来、手放しで喜べるはずの減税策も、「評価しない」と答えた人が56%と半数を超えた。

 岩田氏は「減税と聞いたら国民は喜ぶだろう、と思っているところが見透かされたんじゃないかと思いました」と、岸田内閣をバッサリ。「こんなことよりも今、国がどうなっていて、自分は長期的にこういうことをやりたいということを教えて下さいよ、減税、減税言ってないで…という、そういう数字だなと」と分析していた。

 首相就任時は「聞く力」を大々的にアピールしていたが、岩田氏の感覚では、それは過去のものだという。「最初は聞く力というところでスタートしたんですけど、だんだんだんだん、聞くというところがなくなっていったような気はしますね。防衛費の時も、異次元の少子化の時もそうだったんですけど、財源どうしますか?とか、トマホーク買いますよ?ということも、ディスカションとか説明したりするプロセスが見られなかった」と指摘した。

 今回の減税案も、給付にすべきとの忠告を聞かずに岸田首相が推し進めようとしているという。「そういうことが増えていって、総理のトップダウンで指導力を発揮してますよというのが、増えてきた感じ」と解説した。
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