宮崎謙介氏　自民の女性議員増計画に「永田町はオジサンの感覚」　丸田佳奈氏「枠を増やしたところで…」

　元衆院議員の宮崎謙介氏（42）が、5日放送の読売テレビ「そこまで言って委員会NP」（日曜後1・30）に出演。自民党が女性議員の数を増やそうとしていることについて言及した。 　番組で、今後10年間で女性議員の割合を30％に到達させることを目標とする自民党の計画に賛成か反対かを議論した。

　宮崎氏は「永田町は“オジサン”の感覚がはびこっている」とし賛成と意見した。そして「政策を議論する時にマジョリティー（多数派）がオジサンなんで。オジサン、おじいさん。ちょっと妖怪に近いようなおじいさん。妖怪とは言ってませんよ。そういうおじい様の意見に流されがちなんですよ」と言及した。

　続けて「そういった意味で政策を世の中と合わせる意味では（女性議員が）絶対、大事。ただ、（議員に）なりたいって思ってる方って実はかなり少ない」と問題点も指摘した。

　この意見に対し、医師の丸田佳奈氏は「枠だけ増やしても誰がなるの？」と反対と意見した。理由として「妖怪おじさんたちは女性の若手議員が入っても意見聞いてくれなさそう」と語り、「人数の話が出たけど」として2020年11月に日本財団が1万人の成人女性に行ったアンケート結果を紹介。「女性の閣僚や議員が少ない」と思う人は約6割いる一方で、「政治家になりたい」と思う人がわずか2％にとどまった。

　このアンケート結果から「枠を増やしたところで立候補したいって思う人を増やさない限りは、元々の母数が少なければ、どうしても議員としての質が落ちます。そうすると、男性議員と比べて女性議員は増えたけど質落ちたねじゃ意味がない」と述べた。

　そして、議員になりたい人が少ない原因として、丸田氏は「メディアの報じ方もあると思う」と言及。「ワイドショーの時間帯って女性が多く見てますよね」とし「政治家になったら（テレビで）こんなにボロクソ言われるんだって思ったらなりますか？」と問題を投げかけた。

　具体例として「酷いですよ。増税メガネだって、自分の好きでメガネをかけてるわけじゃない。目の屈折異常ですからね」と身体的特徴を揶揄していると指摘。「それに対して揶揄するコメントやバッシングがあるからこそ、結局なり手がいなくて自分で自分の首を絞めている」とした。

　その上で「しっかりとした討論番組を見てると、いい意見を言ってくださる議員さんがいて素晴らしいけど、（ワイドショーは）不祥事ばっかり。“エッフェル姉さん”とか不祥事ばかり前面に出てきて、いいところ出してなくて、ただただ叩かれるだけ。なりたくないよって」とメディアの報じ方も議員を目指す人を増やすには大切なのではと訴えた。