スタレビ “伝説”100曲ライブ秘話「うちってサボリ癖があるやつらなんで…」 その発表方法とは

2023年11月09日 16:08

芸能

スタレビ “伝説”100曲ライブ秘話「うちってサボリ癖があるやつらなんで…」 その発表方法とは
スターダスト☆レビューの根本要 Photo By スポニチ
 人気バンド「スターダスト☆レビュー」が、7日放送のBSフジ「霜降り明星のゴールデン☆80’s」(火曜後10・00)にゲスト出演し、2001年に開催した伝説の“つま恋ライブ”の裏話を語った。
 1979年、「ジプシーとアレレのレ」のバンド名で出たコンテストで、優秀曲賞を受賞。81年に現在のバンド名に改め、「シュガーはお年頃」でデビューした。「夢伝説」(84年)、「追憶」(92年)、「木蘭の涙」(93年)と数々の名曲を生み出し、今年でデビュー42周年。ライブの総回数は2500回を超える。

 そんなスタレビが、デビュー20周年を記念して行ったのが、01年8月に静岡県のつま恋で開催した「つま恋100曲ライブ」だった。

 ボーカルの根本要(66)は「“20周年だから何かやろう”とスタッフに言われたんですね。スタッフって、周年のたびに何かやれ、何かやれって言うんですよ。小銭稼ごうとするんですよ」とジョークをまじえつつ、「ツアーをやっていた時に、今やれる曲を集めてみたら、80曲くらいあったんだよね。あと20曲足したら100曲だ、やろうと」と、大胆な試みを決意したいきさつを明かした。

 発表は、メンバーにも“ダマテン”だった。「ただ、うちってサボリ癖があるやつらなんで…」。ベース柿沼清史(65)を指差して笑わせ、「このまま言うと、ミーティングをやって、絶対つぶされると思ったんですよ。それで僕は、“言っちゃったライブ”というのをやろうと」と説明した。

 それは、ファンの前で根本が突然、開催を発表してしまうという作戦だった。「アルバムのリリースライブみたいな時に、“実は皆さんに重大発表があります。今年の8月に100曲ライブみたいなのをやりたいんですけど、メンバーさん、どうですか?”ってインタビューみたいな。お客さんもワー!って言っているので、“いや、僕できない”って言えない」。断りにくい状況を作って、計画は進行したという。

 ドラムの寺田正美(64)は当時について、「びっくりしましたけど、僕は楽しみでした。その場で“いいんじゃないですか?”って答えました」と回想。柿沼が「俺はそうでもなかった」と笑うと、根本は「疲れることが嫌いなんですよ。こんなに楽しいバンドなのに」と、柿沼をいじっていた。

 100曲のライブともなると、体力面も心配だが、根本は「でもリハーサルの時って、50曲くらい普通にやってるんですよ。倍くらいだったらできるかなと思って。朝10時から夜8時まで」と平然と答えた。

 しかし、本番になると、「最後の10曲、すげえ体力いったんですよ」と、実際にはヘトヘトだったという。「最後の10曲は、シングル曲をデビュー曲へさかのぼるみたいなことをやったんだよね。アルバム曲に比べて、シングル曲って結構、ちゃんと歌わないとダメなんだよね。それに気づきました」。それでもライブは無事に成功。タイトルより1曲多い、101曲を歌い、最後はデビュー曲「シュガーはお年頃」で締めた。

 このライブは、「24時間で最も多く演奏したバンド」として、ギネス世界記録にも認定。何より、ファンの間でも語り草になっている。
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