脱サラ落語家・桂慶治朗がNHK新人落語大賞を受賞「落語家になれて、今までやってきて本当によかった」

　「令和5年度NHK新人落語大賞」が11日、大阪市内で行われ、桂慶治朗（39）が大賞を受賞した。 　本選に進出した東西5人が落語を披露。慶治朗が「いらち俥（ぐるま）」をアレンジした演目で50点満点中49点をたたき出し、大賞に輝いた。「もう本当にうれしいの一言。落語家になれて、今までやってきて本当によかったなと思います。師匠をはじめ、いろんな方へ感謝の気持ちを伝えたい」と喜びを爆発させた。

　11分という持ち時間に「普段の高座時間より短い時間で勝負をかけないといけない」と、「笑いが来るのも早く、ギャグの数も多いというところから演目を選びました」と説明。「登場人物3人それぞれの個性の描き分けをしっかりできるように心掛けた」と語った。目標は「喋り出しただけで“この人の話をもっと聞きたい”と思ってもらえるような噺家に」とアピールした。　

　慶治朗は甲南大を卒業後、不動産会社に就職し営業を担当するも、落語家を目指し退職。2012年に桂米団治に入門し、同年初舞台を踏んだ。