伊藤匠七段 一度も泣かせることできず「力不足が顕著に」

2023年11月12日 05:11

芸能

伊藤匠七段 一度も泣かせることできず「力不足が顕著に」
第4局の終局後、藤井聡太竜王と感想戦を行う伊藤匠七段(撮影・高橋 茂夫) Photo By スポニチ
 将棋の第36期竜王戦7番勝負第4局は11日、北海道小樽市の銀鱗荘で第2日が指し継がれ、藤井聡太竜王(21)=8冠=が挑戦者・伊藤匠七段(21)を129手で下し、シリーズ無傷の4連勝で3連覇を達成した。
 「藤井を泣かせた男」伊藤は1勝も挙げることなくシリーズを終えた。

 今局は序盤から中盤にかけて頭一つ抜け出す場面もあったが、藤井の落ち着いた対応に苦慮して無理筋の攻めを選択。最後は大きな差がつき「本局は王の追い方を間違えてしまいました」と自省するばかり。

 タイトル戦初出場で、和服での対局、封じ手手順など慣れないことばかり「シリーズを通じ、力不足が顕著になった。もう少しシリーズを盛り上げたかった」と目を伏せるが、今後も同学年のライバルとしのぎを削らねばならない宿命にある。「この結果を糧に精進していきたい」と、次の対局に思いをはせていた。
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