三輪記子弁護士 “立ちんぼ”検挙に「悪質ホストだけが問題じゃない…女性の検挙だけでは解決しない」

2023年11月12日 09:07

芸能

三輪記子弁護士 “立ちんぼ”検挙に「悪質ホストだけが問題じゃない…女性の検挙だけでは解決しない」
東京・赤坂のTBS社屋 Photo By スポニチ
 法律解説の動画配信や男女トラブル・離婚問題などを手掛ける三輪記子弁護士が12日、TBS「サンデーモーニング」(日曜前8・00)に出演。大阪・ミナミなど繁華街の路上で売春目的で客待ちをしたとして複数の女が大阪府警に逮捕された事件についてコメントした。
 番組では、「立ちんぼ」と呼ばれる売春目的の客待ちの女性について、ホストクラブなどに通う費用を得るために、客引き行為に及ぶケースが報告されていると伝えた。

 ホストクラブで、売掛金が数百万円にもなり、支払わない女性に対し、ホストが風俗での仕事や路上での売春を強要するケースが多発し社会問題化。被害者の中には、18歳や19歳の未成年の女性もおり、この“悪質ホスト問題”は、9日の参院内閣委員会で議論された。

 三輪氏は「なぜ女性が売春目的で夜の街に立っているのかっていうその背景をもっと掘り下げた報道があってもいいんじゃないかなと思います。それが、まるでホストクラブだけの問題かのように報道されていることに違和感を感じる」と自身の受け止めを述べ、「もちろん悪質ホストの営業のやり方というのは、問題があると思うんですけれども、そこだけが問題じゃない。そして、それは女性を検挙することだけで解決するような問題ではないと思うので、その背景に、私たちの社会にどんなところに問題があるのかっていうところまで掘り下げて考えないといけないと思う」と持論を述べた。

 司会の関口宏が「例えば何がありますか?」と聞くと、三輪氏は「例えばですけど、各女性がどういう理由でそこでいわゆる立ちんぼ行為をしているのかということの事実を丹念に検証しないといけないということが1つと、そこに対してどういうアプローチが有効かということをまずは調査しないといけないと思う。かつ悪質ホストとの売掛金の問題に関しては、現行法でも対応ができるんですよね。例えば、消費者契約法で取り消しをするとか、あるいは公序良俗違反を主張して、それを払いませんという主張ができるにもかかわらず、そういった知識が届いていない。そこになぜ届かないのかとか、そういうことをもっと私たちの社会として考えていかなきゃいけないと思う」と自身の考えを述べた。
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