紅白高齢化 白組平均年齢6歳上昇 旧ジャニ44年ぶりゼロも、緊急参戦含み「問題ないと確認された場合」

2023年11月14日 05:00

芸能

紅白高齢化 白組平均年齢6歳上昇 旧ジャニ44年ぶりゼロも、緊急参戦含み「問題ないと確認された場合」
NHK紅白歌合戦出場歌手発表会見に出席した初出場のアーティスト(撮影・白鳥 佳樹) Photo By スポニチ
 大みそかの「第74回NHK紅白歌合戦」(後7・20)の出場歌手が13日、発表された。出場歌手は44組で、初出場は紅組5、白組8の計13組。SMILE―UP.(旧ジャニーズ事務所)所属のタレントは選ばれなかった。出演の追加がなければ旧ジャニーズ勢不在の紅白は44年ぶりとなる。昨年まで3年連続で司会を務めた大泉洋(50)は歌手として初出場する。
 1980年の田原俊彦(62)以来、出場を続けてきた旧ジャニーズ勢の名がなかった。90~00年代にかけてSMAPとTOKIOの2組、近年は4~6組が続き、昨年は6組だった。

 NHKは、創業者のジャニー喜多川元社長による性加害問題を受け、被害者への補償や再発防止策が着実に実施されるまで同社所属タレントと「新規契約を行わない」と明言してきた。この日、制作統括の大塚信広氏は取材に「NHKの全体方針にのっとって判断した」と説明した。

 関ジャニ∞やSnow Manら6組が一気に姿を消したことで、白組の顔触れは様変わりした。発表された22組のうち、初出場は2010年以降では最多の8組。藤井フミヤ(61)ら返り咲きを合わせると、半数の11組が昨年から入れ替わった。

 特に顕著だったのが高年齢化だ。本紙の調べでは、白組の平均年齢は昨年の37・5歳に対し、今年は43・6歳で6・1歳上昇。紅白は近年、若年層の視聴者獲得のため、演歌・歌謡歌手を減らすなど、出場者の若返りを図ってきたが、その路線とは逆行する結果となった。制作側は、SEVENTEENやStray Kidsら韓国勢、Adoやすとぷりら“覆面勢”に、旧ジャニーズ勢に代わる活躍を期待している。

 一方で、旧ジャニーズ勢の緊急参戦の可能性にも含みを持たせた。昨年は発表時に43組だった出場者が、追加に次ぐ追加で最終的には51組に。大塚氏は今年についても「(他の歌手と)引き続き交渉していく可能性もある」とし、旧ジャニーズ勢についても「(局として)新規の出演依頼が問題ないと確認された場合、その時々で適切に判断する」と、出場の可能性にいちるの望みを残した。

 例年、追加出場者は別会場からの中継や事前収録など“特別扱い”をされてきた。同局関係者は「旧ジャニーズ勢が特別扱いされるとなると反発を招くことは間違いない」とし、出場することになったとしても、特別な演出などはない異例の“追加枠”になるとの見通しを示した。
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