旧ジャニーズ「当事者の会」所属男性死亡 旧事務所「誹謗中傷は絶対にやめていただくよう発信に努める」

2023年11月15日 05:10

芸能

旧ジャニーズ「当事者の会」所属男性死亡 旧事務所「誹謗中傷は絶対にやめていただくよう発信に努める」
旧ジャニーズ事務所 Photo By スポニチ
 「ジャニーズ性加害問題当事者の会」に所属する大阪市の40代男性が大阪府内で死亡していたことが14日、関係者への取材で分かった。自殺とみられる。当事者の会には誹謗(ひぼう)中傷がSNSで相次ぎ、一部メンバーが警察に名誉毀損(きそん)容疑などで刑事告訴したり被害届を提出したりしている。
 関係者によると、男性は10月中旬、同府箕面市の山中で見つかり、死亡が確認された。近くに遺書とみられるメモが残されていた。

 男性はジャニーズ事務所(当時)の故ジャニー喜多川元社長からの性被害を訴えていた。この日、男性の遺族側はコメントを公表。「(旧ジャニーズ)事務所からは応答もなく(訴えを)放置され、彼の焦燥感、悩みは深まっていました」とした。公表された書面などによると、男性は今年5月、事務所在籍中の19歳の頃に性被害に遭ったと同事務所に伝えたが、折り返しはなかった。その後「当事者の会」に加入。同会メンバーらにSNS上で誹謗中傷が相次ぎ、自らもその対応に当たった。「なぜ被害者だけが負担を負うのか」とこぼしていたという。

 遺族は「(同事務所は誹謗中傷に)具体的な措置を講じていませんでした。心労は、性被害のトラウマの再燃とも相まって、一層深刻なものになっていました」とした。

 旧ジャニーズ事務所は14日、本紙の取材に「謹んでお悔やみ申し上げる。ご遺族に誠心誠意対話させていただく。被害者や家族への誹謗中傷は絶対にやめていただくよう発信に努める」と回答。男性が在籍していたか、補償の進捗(しんちょく)については言及しなかった。
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