八代英輝弁護士 宝塚歌劇団の会見に「いじめに関しては具体的な指摘がなされているにもかかわらず」
2023年11月15日 13:21
芸能
一方、遺族側は劇団側の調査結果について反論会見を開き、再検証を求めた。遺族の代理人弁護士は「失当(不当)であり、劇団と上級生の責任を否定する方向に誘導している」と断罪し、中でも、女性が上級生からへアアイロンを額に当てられやけどした問題について強く反論。ヒアリングに応じた女性の母親は、やけど当日の女性の額を「3センチも皮膚がめくれあがっている状態」と証言した。
八代氏は、会見全体の印象について「安全配慮義務については、労働契約なのか、あるいは請負業務委託契約なのかで法律的な評価が分かれるところ。その過重労働については労務関連の責任を認めたという部分は評価できるというのはあるのですが、パワハラ、いじめ問題、いじめに関しては具体的な指摘がなされているにもかかわらず、その部分についての聴取というのが通り一遍になされたに過ぎなくて、それで責任を否定するという形に終始してしまった」と指摘し、「組織としての、歌劇団としての責任は甘んじて認めるけども、歌劇団の中の劇団員の評価にかかわるようなことについては守ろうとする姿勢、そういうものを感じましたね」と話した。
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