北野武監督「初めまして、ジャニー北野川です」 新作映画「首」公開 特派員協会で会見

2023年11月16日 05:30

芸能

北野武監督「初めまして、ジャニー北野川です」 新作映画「首」公開 特派員協会で会見
日本外国特派員協会で会見した北野武監督 Photo By スポニチ
 新作映画「首」の公開を23日に控えた北野武(ビートたけし)監督(76)が15日、東京都千代田区の日本外国特派員協会で会見した。「初めまして、ジャニー北野川です」。冒頭、性加害問題に揺れる旧ジャニーズ事務所のジャニー喜多川元社長をもじっての自己紹介。外国人記者にはあまり響かなかったが、司会者に見解を求められ「ジャニーズのタレントとは仕事を何十年もやってきて、噂もあったから、当然あるだろうなと思っていた。それが世界的に大きな問題になったのは時代の流れ」と語った。さらに「日本の芸能界は、人間を商品として扱って金を稼ぐ昔ながらの習慣が残っている。自分も働いた10分の1ももらえない時代があった。最近は良くなったけれど、ひどいもんだと思っていた」と持論を展開した。
 一連の問題を機に指摘された大手事務所とテレビ局などの関係性について「大手を辞めていくタレントをメディアが扱わなくなったりするのも、日本のダークな部分。芸能の闇の部分はどうやって取り除いていくのか興味はある」と変化していくことを期待。「今の日本は入れ替え時というか、新しい形のエンターテインメントの世界ができつつある」との見方を示した。

 宝塚歌劇団の劇団員の急死問題でパワハラが取り沙汰されていることにも言及。「作法や礼儀などに異様にうるさかったり、役をもらうために競争の中で無理難題も激しいのでは」と私見を述べた。

<次回作は2部構成> 北野監督は、既に次回作の準備に入っていることを明かした。テーマは「暴力映画におけるお笑い」。やくざなどのバイオレンス映画を撮り、同じストーリー、キャストでパロディー映画を撮る2部構成を目指す野心的な試みで「なかなか難しいが、どうにかなりそうではある」と期待を持たせた。
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