松崎しげる、涙の別れ「僕にとって歌姫」「悔しい」 大橋純子さん通夜しめやかに

2023年11月16日 05:00

芸能

松崎しげる、涙の別れ「僕にとって歌姫」「悔しい」 大橋純子さん通夜しめやかに
大橋さんの祭壇に飾られた写真 Photo By スポニチ
 9日に食道がんのため73歳で死去した歌手の大橋純子(おおはし・じゅんこ)さんの通夜が15日、東京都港区の増上寺光摂殿で営まれた。松崎しげる(73)、渡辺真知子(67)をはじめ、音楽関係者ら約200人が参列。喪主は夫の佐藤健さんが務めた。半世紀以上の付き合いがあった松崎は「僕にとって歌姫だった」と振り返りながら「悔しいね」と涙をこぼした。
 同じ所属事務所の松崎は、亡くなった9日に病院に駆けつけた。「今にも起き出しそうで、本当に信じられなかった」。最後に会った7、8月頃には「抗がん剤治療がつらい」と漏らしていたが、元気そうに見えた。「ニコニコして“早く歌いたい”と…。悔しいね、つらいね。でも、一番つらかったのはジュンペイだから」。愛称の「ジュンペイ」と呼んで、復帰がかなわなかった大橋さんを思いやった。

 自身が最も多く一緒にステージに立った女性歌手だった。「ディナーショーで全国を回って。僕は“北海道が生んだ小さな巨人”とステージで紹介していた」。小さな体から生まれるパワフルな歌声が大好きだった。自宅に招かれて食事することもあった。「煮込みハンバーグがうまくてね。行くたびに“クラブ純子”とか書いてあって、ユーモアや気遣いのある人だった」としのんだ。

 「彼女の曲は残りますから、歌い継いでいきたい。それが一番喜んでくれることだから」と涙を拭った松崎。きょう16日午後1時からの葬儀・告別式で弔辞を読む。「まだお別れは言ってない。明日、サヨナラを言いたいと思います」

 会場では代表曲「シルエット・ロマンス」などを歌う映像が流された。祭壇は女性らしく柔らかで華やかだった大橋さんをイメージしたもの。遺影には5、6年前に撮影した写真を親族らで選んだ。また、棺には愛用のハットなどが納められた。戒名は「歌唱院妙詠純心清大姉(かしょういんみょうえいじゅんしんせいだいし)」。歌うことに最後までこだわった故人の思いをくんだ。松本明子、高嶋ちさ子、フジテレビの軽部真一アナウンサーも参列した。


 ≪渡辺真知子、声を詰まらせ…≫渡辺は報道陣を前に「寂しいです…」と声を詰まらせると、大粒の涙をこぼした。同じ時代に活躍し、共演も多かった。「楽屋で一緒になるとしゃべりっぱなし。でもステージで口を開くと、しゃべってる時とギャップがある。小さな体でもとてもエネルギーのある方でした」としのんだ。最後に会ったのは昨年だった。「体調が悪い様子を一切見せず、弱音も吐かない。限界まで歌手を全うされて素晴らしいと思いました」と人生を称えた。

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