谷原章介「宙組だけではなくて他の組もきちんと調査した方がいいと思う」宝塚歌劇団員転落死問題の調査に
2023年11月16日 19:00
芸能
一方、遺族側は劇団側の調査結果について反論会見を開き、再検証を求めた。遺族の代理人弁護士は「失当(不当)であり、劇団と上級生の責任を否定する方向に誘導している」と断罪し、中でも、女性が上級生からへアアイロンを額に当てられやけどした問題について強く反論。ヒアリングに応じた女性の母親は、やけど当日の女性の額を「3センチも皮膚がめくれあがっている状態」と証言した。
番組では、歌劇団に(1)外部調査チームを、完全に独立した第三者委員会にしなかった理由(2)ヒアリングを辞退した4人の団員についての見解(3)依頼した外部調査チームのメンバーが全員同じ弁護士事務所になっていることについての見解ーーを質問。歌劇団側は「第三者委員会と同等の機能を持っていると判断し外部調査チームに依頼した」という趣旨の回答をし、何をもって同等の機能なのか、独立性、中立性がどう担保されているのかの説明は不十分だった。4人のヒアリング辞退については「体調の優れない生徒にまで強いる必要はないと考えております」と回答したと伝えた。
谷原は「100年を超える伝統がありますから、どこがズレを起こしているのかも知れない」と言い、歌劇団が依頼した調査チームの調査について「宙組だけではなくて、ほかの組もきちんと調査した方がいいんじゃないかと思う」と自身の考えを話した。そして、「今回、すごく違和感を持ったのは、歌劇団の方だけがいて発表(会見)していると。そこになぜ外部調査委員会がいなかったのか。もしくは外部調査委員会の人がなんで発表しなかったのか。すごく疑問なんですよね」と指摘した。
会見の翌15日、劇団から調査を請け負った法律事務所は取材に応じ、14日の会見に同席しなかった理由について「ご依頼を受けていませんので」とした。会見では「なぜ弁護士が同席していないのか」と質問が飛び、劇団の村上浩爾専務理事は「歌劇団から(調査を)委託をしたもので成果として報告を頂いた我々がしっかり説明することが適切」などと立ち会いは不要との考えを示していた。
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