「スマスマ」最終回が生放送だったワケ 鈴木おさむ氏「最後の奇跡を信じていたんです。誰か…」

2023年11月18日 19:18

芸能

「スマスマ」最終回が生放送だったワケ 鈴木おさむ氏「最後の奇跡を信じていたんです。誰か…」
放送作家の鈴木おさむ氏 Photo By スポニチ
 放送作家の鈴木おさむ氏(51)が、18日放送のTOKYO FM「川島明 そもそもの話」(土曜後5・00)にゲスト出演し、フジテレビ系バラエティー番組「SMAP×SMAP(スマスマ)」の最終回のエピソードを語った。
 鈴木氏はこれまで、同番組を筆頭に、「SMAPのがんばりましょう」「サタ☆スマ」「ベビスマ」「『ぷっ』すま」「SmaSTATION!!」など、SMAPやメンバーとのコンビで数々の人気番組を手がけた。

 しかし、SMAPに分裂の危機が訪れ、2016年1月18日放送の「スマスマ」に生出演し、5人が騒動を謝罪。バラエティーらしからぬ重苦しい空気は、“公開謝罪”として大きな物議を醸した。鈴木氏によると、謝罪後も5人の結束が元に戻る様子はなかったといい、「あそこで謝罪して一つになったといえども、そうじゃない感じなのは分かるし。つらくて」と回想した。

 グループは同年8月に解散を発表し、大みそかで28年の活動にピリオドを打った。鈴木氏は「あそこから1年間、結果、番組はやってるじゃないですか?やっぱりなかなか現場で笑顔もないし、元には戻れないというのを1年間、やった時に、すごくしんどいですよね、スタッフ全員」と、騒動から解散までの重い1年を振り返った。

 「スマスマ」最終回は、同年の12月26日に放送された。鈴木氏が放送を希望した、収録時の一幕があったという。「スタッフさんと1人ずつ写真撮ってる時に、あれ僕、裏で見ていて、写真撮りだした時に、“ここも使おう”ってその場で決めたんです。ここの時はスタッフがいい顔してたんで。スタッフが笑顔だったんですよね、久々の」。メンバーと同じように、長年番組を支えてきたスタッフが、晴れやかに仕事をしていた瞬間を、鈴木氏は見逃さなかった。

 主に総集編の放送で、5人の生出演は予定されていなかったが、放送では西山喜久恵アナウンサーによる生進行のパートが組まれた。鈴木氏のたっての希望だった。「最後に僕が言い出したんですけど、枠を生でやろうと言ったんですよ。西山喜久恵さんに頼んで、ファクスを募集して、枠を生でやって。ほとんどV(TR)ですよ?けど、みんなでそのファクスをペタペタとスタジオに張っていこうという案だったんですけど」。この演出には批判の声もあったというが、「僕の中では、最後の奇跡を信じていたんですよ。誰か来ないかなって」。収録で数々の奇跡を巻き起こしてくれたSMAPに、最後の最後にミラクルを期待したという。

 鈴木氏らの祈りもむなしく、5人がスタジオに駆けつけることはなかった。「結果、来なかったんですけど、僕は絶対、彼らはテレビの前で見ていたと思うし、いろいろ感じたと思うんです。でも、僕らはそれを信じて、最後まで作りたいと思って、最後は生でやったんですよね」と思いを明かしていた。
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