「どうする家康」関ヶ原“島津の退き口”負傷…板垣李光人「直政は氷」役作りヒントは「僕だけ異質(笑)」
2023年11月19日 15:00
芸能
第43話は「関ヶ原の戦い」。徳川秀忠(森崎ウィン)率いる主力軍が来ない。真田の罠にハマってしまったのだ。圧倒的に数的不利に陥った東軍・徳川家康(松本潤)は野戦勝負を決断。決戦の地に関ヶ原を選ぶ。大量の密書をバラまき、敵に切り崩しを仕掛ける。優位に立つ西軍・石田三成(中村七之助)も呼応するように兵を進め、両陣計15万が集結。天下分け目の大戦が始まる。一方、大坂の茶々(北川景子)は家康の調略に揺さぶられる毛利輝元(吹越満)に不満が募り…という展開。
天下分け目の大戦は戦巧者・家康の“調略&度胸勝ち”。井伊直政(板垣李光人)は小早川秀秋(嘉島陸)への調略に先陣と獅子奮迅の活躍。島津義弘勢の敵中突破による撤退「島津の退き口」を深追いし、小部隊による決死の足止め作戦「捨て奸(がまり)(座禅陣)」で銃撃されたものの、家康が手当てし、一命は取り留めた。
――役作り
血気盛んという面では平八郎(本多忠勝=山田裕貴)とも近いところがあると思いますが、違う“熱さ”をどう表現できるかは当初、悩みました。でも、ある日、家臣団が揃っているシーンを現場のモニターを確認していた時に、僕1人だけ異様に白くて、ちょっと異質さを感じまして(笑)。それを見た時、「あ、これだ!」と思いました。史実でも部下から凄く恐れられていたという話が残っているそうですが、特に小牧・長久手の戦いのあたりからは平八郎が炎の熱さだったら、直政は氷のような。どちらも近づくのが怖いけれど、その方向性が少し違うというイメージを持って演じていました。
――松本潤との共演
基本的にどのシーンにおいても、気持ちの先にいるのは常に殿なので。殿あっての家臣団だし、殿のために我々は動く、というのはずっと軸にしていました。
松本さんと芝居をさせていただいて「やっぱり凄いな」と思っていたのが、撮影時に“ステージング”にもこだわられていたことです。こう見せて、こういう動きをつけたらどう?とか。それが映像になった時にどう見えるかというところまで計算して、作品全体のことを考えてリハーサルで意見されている様子を見て、いつも凄いなと思っていました。アーティストとして様々なステージに立たれて、さらに芝居の経験も積まれていて、両者を経験されているからこその視点なのだろうと思います。
その作品のテイストや周りの役者さんの空気感を踏まえて自分が役としてどう立ち回るべきかということであったり、自分のキャラクターのつけ方であったり…それはいつも意識していますが、ステージング的なところや魅せ方、このシーンでどういう動きがあれば効果的かというところまではなかなか考えが及びません。自分にはハードルが高いかなと思いつつも、松本さんの背中を追いかけたいと思える一面でもあります。
次回は第44話「徳川幕府誕生」(11月19日)が放送される。