北野武監督　名俳優、高倉健さんとの思い出明かす　高倉さんに「頼むから帰ってください」とお願いしたワケ

　23日公開、映画「首」の北野武（ビートたけし）監督（76）が19日放送の日本テレビ系「行列のできる相談所」（日曜後9・00）に出演。今は亡き昭和の名俳優との思い出を明かした。 　1985年に公開された高倉健さん主演映画「夜叉」に、北野は出演。撮影が行われた福井県の駅に北野が到着すると、夜11時の雪の中にも関わらず、高倉さんが「高倉です。僕の映画出演ありがとう」と花束を持って歓迎。「あの高倉健さん…すげぇ人だな」と高倉さんの行動に感激したと明かした。

　翌日、雪のロケ中に高倉さんが登場。高倉さんの出演シーンはないが、現場に差し入れを持ってきてくれたという。ドラム缶に火をおこして暖をとっていた所で、北野が「健さんドラム缶にあたって。寒いですから」と促すと、高倉さんは「皆さんが働いているときに僕はあたれません」と答え、「いやいや、健さんがあたらないから我々があたれない。あなたがあたってくれなきゃだめなんですから」と困惑したという。

　また、さまざまなもてなしをしてくれる大物の「何かやることないですか」の質問に、北野は「頼むから帰ってください」と答えたと語り、スタジオが笑いに包まれた。