山口真由氏 旧ジャニ補償金額に言及 1000万以上報告も「すごく高額と言えない」と考える理由

2023年11月23日 16:33

芸能

山口真由氏 旧ジャニ補償金額に言及 1000万以上報告も「すごく高額と言えない」と考える理由
山口真由氏 Photo By スポニチ
 元財務省官僚で信州大の山口真由特任准教授が20日、TBS系「ゴゴスマ~GO GO!smile~」(月~金曜後1・55)にコメンテーターとして生出演し、SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)が故ジャニー喜多川元社長による性被害を受けた人への補償金額を提示したことについて自身の見解を示した。
 SMILE-UP.は22日から、同事務所の被害者救済委員会が補償金額の連絡を開始したと発表。連絡対象となったのは、事実確認などが終了した35人だという。被害額は、被害の程度や凄惨(せいさん)さ、生活上の支障や後遺症など、個別の事情を踏まえて決定された。

 委員会からメールで知らせが届いた元ジャニーズ・ジュニアの男性を番組が取材したところ、1000万円以上を提示されたという。

 東山紀之社長は会見で、「法を超えた補償」を行うと約束していた。この金額について、国際弁護士資格も持つ山口氏は「性被害の慰謝料の基準が500万円を基準にして、500万円を超えるものは示談金としても高額だなという印象があるところからすると、1000万円という大台は“法を超えて”という趣旨から金額を出してきたんだと思う」と、慰謝料額の相場と比べかなりの高額だったことを指摘した。

 一方で気になるのは、補償理由についてだといい、「ただ、この補償の内容が何なのかですね。精神的損害に対する慰謝料なのか、治療費なのか」とコメントした。「もしかして、かつての自分を失って、仕事なんかももしそれがなかったら就けていたであろう仕事に就けないという、“逸失利益”みたいなものを考えた場合、主旨を見ると、おそらくそれを全部含めてという話ですよね」とも。「逸失利益みたいなものを含んだ場合、1000万円という金額が、私は決してすごく高額と言えないんじゃないかな気がしてくる」と、被害者が失った人生を金額で示すことの難しさを指摘していた。
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