「どうする家康」語り・寺島しのぶ 春日局役で本編登場「まさか」ナレ正体「最近知った」ネット予想的中

2023年11月27日 20:15

芸能

「どうする家康」語り・寺島しのぶ 春日局役で本編登場「まさか」ナレ正体「最近知った」ネット予想的中
大河ドラマ「どうする家康」本編に春日局役で出演することが決定した語り・寺島しのぶ(C)NHK Photo By 提供写真
 嵐の松本潤(40)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)の「ファン感謝祭~『皆のおかげじゃ!』~」が27日夜、東京・渋谷のNHKホールで開催され、同作の語りを務める女優・寺島しのぶ(50)が3代将軍・徳川家光の乳母・春日局役で本編に出演することが発表された。大河出演は2019年「いだてん~東京オリムピック噺~」以来4年ぶり7回目。昨年12月の発表当初から“ある役”を背負っての語り。主人公・徳川家康を「神の君」と語る今作のナレーションは春日局視点だったことが判明した。SNS上でも「語りの正体は春日局」の声が圧倒的で“本命”予想が的中した形となった。
 残り3話となった最終盤のオファーに、寺島は「冗談交じりに『いつかご出演も』と言われたことはありましたが、まさか実現するとは思っていなかったので、やはり驚きました。(語りの設定も)実は最近になって知ったんです。(視聴者の予想も)当たっていたとは」と驚いている。

 「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどの古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河初主演となった。

 寺島が演じる福(のちの春日局)は、徳川秀忠(森崎ウィン)の嫡男・竹千代(のちの家光)に帝王学を教え込む愛深き乳母。自らを取り立ててくれた徳川家康(松本潤)には、深い恩義と敬意を抱いている。竹千代に祖父・家康の偉業を神のごとくと教え、家光の治世に大きな影響を与える。

 ――出演オファーの心境

 冗談交じりに「いつかご出演も」と言われたことはありましたが、まさか実現するとは思っていなかったので、やはり驚きました。語り(の正体が)が福、のちの春日局だった、というのも、実は最近になって知ったんです。SNSなどで視聴者の方が「(語りは)春日局じゃないか」と予想しているのは目にしていて「え、そうなの?」と思ったこともあったんですけど、当たっていたとは…。家康を神の君として崇め奉っていたり、豊臣に対して憎らしいような言い方を望まれたりしていたので、きっと語りは徳川サイドの人間なんだろうなとは思っていたんですけど。もっと早めに教えてもらいたかったですね(笑)。

 ――語りと演技

 語りの時は私情が入ったナレーションだけでなく、戦における戦況の説明なども多かったので、講談調、語り部調で、どちらかと言えば力強く発声していたんです。でも、福として話す時、そのトーンでいくと芝居が舞台っぽくなってしまうかなと悩みまして、監督と相談しました。最終的には「福はそれでいいんじゃないか」と言っていただいたので、不自然にならない程度に語りのトーンに寄ってお芝居をしました。ただやっぱり、それまで語りしかやっていませんでしたから、ポンと生身でセットに入ってお芝居するのはなかなか難しかったです。うまくつながっているといいんですけれど。

 ――役作り

 今回の福は「自分たちが徳川を守っていかねばならない」という信念を持っている人です。それができるのは、家康の孫である竹千代。竹千代の乳母である自分こそが、この子をしっかり教育しなければと、強く思っているのかなと。ですから、竹千代に大御所様(家康)の素晴らしさを託そうとするんだけれども、幼い頃の家康がそうだったように、竹千代も「戦なんて関係ない」というタイプで、いかんせん血は争えない…という(笑)。そういう必死さや不安とともに、それでも今の大御所様のように、きっとこの子もいつか立派な人間になっていくだろうという希望も込められたらいいなと思って演じました。短いシーンでいろんな表現をするのは難しいんですけど、楽しんでやらせていただきました。

 ――松本潤について

 「撮影が終わったら飲みましょう」と言われました(笑)。語りは撮影がクランクアップした後も仕事が続くので、それが終わったら、と。松本くんはこれまでずっと頭として頑張ってきて、きっと大変だったと思うんです。語りの立場だと、なかなか撮影スタジオには行かないので、私はあまり現場を見ていないんですよね。だから、お互い落ち着いたところで、ゆっくり話をしたいなと思います。

 放送はもちろん拝見しています。今はメークや編集の技術が優れていて、家康が年を重ねるにしたがってシミが増えていったり、だんだん肌がくすんでいったりするのは凄いんですけど、見た目だけで今の表現ができているわけではないと思うんですよね。1年半近くお芝居を積み重ねてきたからこそ、本当は若くても「老け」を堂々と演じられるし、映像として違和感なく成立する。そこが、長い期間撮影されてきた強みだなと、映像を見ていて思います。

 ――視聴者へのメッセージ

 撮影で松本くんと会った時、すごく充実した顔をしていて、大河に出る意義をあらためて感じました。でも、実は視聴者の皆さんも同じように、1年間、ドラマと並走してこられたんですよね。それは大河ドラマならではの体験だと思いますので、是非最後まで一緒に走り切っていただけるとうれしいです!
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