日本テレビ「断じて許されることではない」 日本海テレビ53歳幹部、24時間テレビの寄付金着服

2023年11月29日 10:47

芸能

日本テレビ「断じて許されることではない」 日本海テレビ53歳幹部、24時間テレビの寄付金着服
日本テレビ社屋 Photo By スポニチ
 日本テレビ系の日本海テレビジョン放送(本社鳥取市)が28日に記者会見し、経営戦略局長の男性(53)が2014年以降、計約1118万円を着服していたと発表した。着服金の中には同社で放送したチャリティー番組「24時間テレビ」の寄付金も含まれていた。27日付でこの男性を懲戒解雇し、28日に鳥取警察署に被害届を提出した。
 日本テレビは「寄付金の着服は断じて許されることではなく、今回の事案は誠に遺憾です」とコメント。不祥事を起こした日本海テレビも加盟する「公益社団法人24時間テレビチャリティー委員会」は28日、寄付金の管理、配分などを実施する立場から公式サイトで「日本海テレビに対し、着服された寄付金全額の回収または同額の補てんを強く求めるとともに、寄付をしてくださった皆さま、ならびに視聴者の皆さまに対し、心よりおわび申し上げます」との謝罪文を掲載した。

 同社によると、計1118万2575円を着服したのは田村昌宏元局長。内訳は24時間テレビの寄付金264万6020円と、会社の売上金などの資金853万6555円。元局長は税務調査により着服が発覚するのを恐れ、今月9日に自ら会社に申告した。

 社内調査の結果、元局長は同社本社内で保管していた24時間テレビの募金の一部を14年から今年まで数十回、周囲の目を盗んで自分の銀行口座に入金するなどしていた。元局長は社内調査に「親族のために金を用立てる必要があった。口座の残高を見るのが好きだった」などと話したという。着服金は飲食代やギャンブルに使われたとみられる。着服金のうち約448万円については既に返還済みで、元局長は残金も弁済する意思があるという。

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