清原博弁護士 日大アメフト部廃部で林理事長の言葉を回想「大学では解決できない場所と認めたに等しい」

2023年11月29日 15:25

芸能

 国際弁護士の清原博氏が29日、TBS系「ゴゴスマ~GO GO!smile~」(月~金曜後1・55)にコメンテーターとして生出演し、違法薬物事件をめぐり廃部が決定した日大アメリカンフットボール部についてコメントした。
 同部をめぐっては、8月に寮内で大麻や覚醒剤成分を含む錠剤が見つかり、3年生部員の北畠成文被告ら、27日までに部員3人が逮捕された。大学側は第三者委員会を設置し、調査を進めていた。10月には報告書が文科省へ提出され、林真理子理事長ら上層部の対応に多数の問題があったと厳しい見解が示されていた。3人目の逮捕者が出た後に廃部の方針が決定した。

 この決定について清原氏は、「逮捕3人の責任というよりは、大学の経営陣の問題の方が大きいと私は思う」と見解を示した。

 その上で、林理事長がかつて会見で述べた内容を回想。「会見で理事長がおっしゃった印象的な言葉が、“私としては競技スポーツ部に対して遠慮があった。だからグラウンドに1度も足を運んだことがない”と」。清原氏は「聞いて驚きましたよ」と話し、「アメフト部の問題があったから、日大の経営の問題が出てきて、林理事長になった。まさにアメフト部こそ、自ら乗り込んでいって、学生と話をするなり、グラウンドに行って交流して、どんな状況か見ているものだと思ったけど、グラウンドに行ったことも1度もないとおっしゃった」と首をひねった。

 こうした言動などから、清原氏は同部が治外法権的なポジションだったのではないかと推測した。「アメフトというのは伝統もあるから、OBも力あるから、大学も口出しできないんだと。だから問題があったとしても、大学では解決できない場所なんだと認めたに等しいと思う。だから、今回も廃部せざるを得なくなったと思う」と糾弾。「経営陣の問題として、競技スポーツ部も管理するんだと。どんなに優秀な、伝統ある、力のあるスポーツ部であっても、大学がきちんと管理できていれば、廃部は避けられたと思う」と、経営陣の無力さを嘆いた。
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