日大アメフト部廃部 石塚解説委員が懸念する今後「逃げ口上が…そのための廃部なら、しない方が」

2023年11月29日 15:46

芸能

 CBCの石塚元章特別解説委員が29日、TBS系「ゴゴスマ~GO GO!smile~」(月~金曜後1・55)に生出演し、違法薬物事件をめぐりアメリカンフットボール部の廃部を決定した日大への懸念を口にした。
 同部をめぐっては、8月に寮内で大麻や覚醒剤成分を含む錠剤が見つかり、3年生部員の北畠成文被告を逮捕。27日までに部員3人が逮捕された。大学側は第三者委員会を設置し、調査を進めていた。10月には報告書が文科省へ提出され、林真理子理事長ら上層部の対応に多数の問題があったと厳しい見解が示されていた。3人目の逮捕者が出た後に廃部の方針が決定した。

 一連の事件で、石塚氏が気になったのは8月の日大のある判断だという。「僕が引っかかるのは最初に1人、一連の(事件)で逮捕者が出た時、たまたま個人の犯罪みたいな言い方が出ていましたよね?で、すぐ練習を始めちゃう。この段階で僕はおかしいと思った」。逮捕者が出たにもかかわらず、組織犯罪を疑わなかった大学側の方針に違和感を訴えた。

 部員側にも厳しい見方を示した。「学生側も、スポーツマンシップなんてかっこいい言い方をするけれど、アメフトをやっていると就職に有利だとかあったりするけれど、みんなで口そろえて、うそ付いてたわけじゃないですか?まじめな部員もいるという前提でしゃべっていますけど」。さらに、「(部内に)まずいなと思っていた人も何人もいたわけでしょう?そこの何がスポーツマンシップなんだ?という感じがする」と失望感を口にした。

 また、廃部という大学の判断にも疑念を抱いた。「よく政治家の話で、国会議員を辞めたから、追及しようとすると、“もう議員辞めましたから。ただの人ですから”と、この逃げ口上ができちゃう。“もう部がないんですから”というところに逃げ込まれちゃうと、違うんじゃないかと思う。そのための廃部なら廃部しない方がいいなと」と、事件が闇に葬られてしまう可能性を指摘した。
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