TBS社長 旧ジャニ問題、同局施設内での性加害訴えに言及「実際にあったとすれば、許されないこと」

2023年11月29日 15:48

芸能

 TBS・佐々木卓社長が29日、東京・赤坂の同局で定例社長会見を行い、旧ジャニーズ事務所(現SMILE―UP.)創業者・ジャニー喜多川氏の性加害問題をめぐり、同局が発表した特別調査委員会の報告書で、元ジャニーズJr.の男性が同局施設内で性加害があったと証言したことについて見解を示した。
 佐々木社長は「今回の特別調査委員会による調査を始めた時に、この過程で証言が出た。実際にはそれ以上の、当時を知る関係者がいなかった」と説明。そのうえで「もしそういうこと(性加害)があったとすれば、あってはならないことだと僕らは思っております」とコメントした。

 現場として挙がっているTBSホールについては「30年前に無くなっている」としたうえで「そこで実際にあったとすれば、許されないことだと思っております」と受け止めを明かした。

 TBSホールディングスは22日、TBSとTBSラジオが合同で、ジャニー喜多川氏による性加害の報道を巡る社内の対応や旧ジャニーズ事務所との関係を幅広く検証する全社的な調査を実施したことを公表。26日に公式サイトで「旧ジャニーズ事務所問題に関する特別調査委員会による報告書」を公表した。

 報告書では40年前に「(喜多川氏から)TBSで性加害に遭った」と訴える元ジャニーズJr.の男性の証言があったと明らかに。「証言によると、1983年にTBSホール(当時)で、ジャニーズ事務所の非公開オーディションが行われ、被害を訴える男性は『客席でジャニー喜多川氏の隣に座らされた。そして、オーディションの様子を一緒に見ていた時に、体を触られる性被害を受けた』という」とした。だが当時の状況を知る関係者が見つからず、詳細は検証できなかったという。
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