中井貴一、高橋ひとみら“ふぞろいファミリー”が山田太一さん追悼 「人としてのあり方までも教わった」

2023年12月02日 05:20

芸能

中井貴一、高橋ひとみら“ふぞろいファミリー”が山田太一さん追悼 「人としてのあり方までも教わった」
TBSドラマ「ふぞろいの林檎たちIV」の出演者 Photo By スポニチ
 「岸辺のアルバム」「ふぞろいの林檎たち」などの名作ドラマを生み出した脚本家の山田太一(やまだ・たいち、本名石坂太一=いしざか・たいち)さんが11月29日、老衰のため川崎市の施設で死去した。89歳。東京都出身。葬儀は家族で執り行う。喪主は長男の石坂拓郎(たくろう)氏。家族や人間模様をこまやかに描き出すことに秀でた一方、社会性を持たせた作品を数多く残した。2017年に脳出血で倒れ、療養生活を送っていた。山田作品に出演した俳優には悲しみが広がった。
 “ふぞろいファミリー”も山田さんを追悼した。主演の中井貴一(62)はブログで「台本を通して、私に芝居というものを教えてくださっただけでなく、その台本から、人としてのあり方までも教わったように思います」と振り返った。

 この作品で女優人生が始まった中島唱子(57)は「はじめて、人から自分を“肯定”してもらえたうれしさと感動を今も鮮明に覚えていて忘れることができません」と感謝。高橋ひとみ(62)は、寺山修司さんが親友だった山田さんに頼んで伊吹夏恵という役ができたという秘話を明かし「寺山さんと久しぶりにお会いしておしゃべりしていらっしゃるのでしょうか」と思いやった。

 手塚理美(62)は所属事務所を通じ「心を痛めておりまして、今はコメントを控えさせていただけましたらと思います」とショックの大きさをうかがわせた。


 ≪国広富之 「私をロケットに乗せて押し上げてくださった」≫ 俳優の国広富之(70)は「先生は私をロケットに乗せて俳優としてのポジションへ押し上げてくださいました」と恩師に感謝した。1977年の「岸辺のアルバム」で役者デビューし、その年のゴールデンアロー賞新人賞に輝くなどいきなり注目を集めた。その後、83年から放送の「ふぞろいの林檎たち」にも起用され、山田作品に出演することで俳優としての地歩を築いた。「私個人としては、またいつかお逢(あ)いしたい魂。天を仰いでおります」と悼んだ。

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