元村有希子氏 政治とカネの問題に「裏金がなくなるように政治資金規正法ができたはず。でも抜け穴を」

2023年12月03日 13:11

芸能

 毎日新聞論説委員の元村有希子氏が3日、TBS系「サンデーモーニング」(日曜前8・00)に出演。政治とカネ問題の問題について言及した。
 自民党の最大派閥、清和政策研究会(安倍派)が、パーティー券収入のうち、ノルマを超えた場合の一部を議員側キックバック(払い戻し)していた疑いが浮上。その収入を報告書に記載せず、過去5年で1億円以上の金が裏金になっていた可能性が指摘されており、実際のパーティー収入は少なくとも8億円前後に膨らむ可能性がある。

 全てのパーティー収入のうち、相当な割合が裏金になったとみられ、東京地検特捜部は裏金づくりが長年にわたり常態化していたとみて捜査。応援を取るなど捜査態勢を拡充し、政治資金規正法違反(不記載・虚偽記入)の疑いでの立件を視野に、派閥の事務担当者らに対し任意で事情聴取を進めている。

 岸田文雄首相は2日、訪問先のアラブ首長国連邦(UAE)で安倍派の問題に関し「国民に疑念を持たれているのは大変遺憾だ。状況を把握しながら党としても対応を考える」と記者団に語った。

 他派閥でも同様のキックバックはあるものの、安倍派で不記載が常態化していたとされ、特捜部は安倍派を重点的に捜査し、実態解明を進める。

 元村氏は「政治とカネという問題は古くて新しい問題で、1番問いたいのは、そんなに政治ってお金をかけるものなんですか、お金をかけないと政治は動かないんですかというところ」と言い、「お金がかかるから裏金をつくらないといけない。でも、その裏金がなくなるように政治資金規正法ができたはず。でも抜け穴をどんどん見つけていって、みんながお金集めにきゅうきゅうとしてしまう。もちろんパーティー券に買ってパーティーに行った企業にとっても、パーティーに参加することがいわゆる議員の事務所の通行手形になるんだというようなことも言っています。そんなことだったらパーティー券を変えないような一市民の声は誰が聞いてくれるんですか、ということを問いたいです」と自身の考えを述べた。
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