藤本四段 今年度勝率1位の藤井王将に迫る 王位戦予選に勝利し・838に 現役高校生の最年少棋士

2023年12月04日 22:49

芸能

藤本四段 今年度勝率1位の藤井王将に迫る 王位戦予選に勝利し・838に 現役高校生の最年少棋士
藤本渚四段 Photo By スポニチ
 将棋の最年少棋士・藤本渚四段(18)が4日、大阪・関西将棋会館で第65期王位戦予選の井田明宏四段(26)との対局に臨み、93手で勝利した。藤本は今年度成績を31勝6敗、勝率・838へ伸ばした。1位の藤井聡太王将(21)=8冠=の31勝5敗、勝率・861に接近すると共に2位を維持した。
 午前10時開始の対局は井田の先手で午後1時32分、同一局面が4度出現する千日手になった。先後を入れ替えて30分後指し直し、今度は藤本の先手で雁木(がんぎ)、井田は銀矢倉に組み上げた。

 藤本が55手目、右桂を進出させて銀桂交換に成功すると75手目、手駒にしたその銀を飛車獲りに敵陣へ打ち込んだ。これに井田が飛車を逃げず、香獲りに歩を打ち返す勝負手を放った。

 以降、井田の攻めが通じるか、切れるかの戦いとなり、午後7時38分、井田が投了した。

 藤本は第6ブロック決勝へ進出し、次戦で挑戦者決定リーグ入りを懸けて井上慶太九段門下の兄弟子で、1月7日開幕の第73期ALSOK杯王将戦7番勝負(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)の挑戦者・菅井竜也八段(31)と対戦する。

 藤本は11月、第13期加古川青流戦を制して棋戦初優勝。高校生の藤本は18歳3カ月での優勝で、佐々木勇気八段(29)が第3期で達成した19歳2カ月での加古川青流戦の最年少優勝記録を11カ月更新していた。
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