人工知能(AI)を活用した新たなスポーツテストが、子供の可能性を広げる一躍に――。都内の小学校で4日、全国共済農業協同組合連合会(JA共済連)主催の「好きがみつかるスポーツテスト」が行われ、6年生70人が挑戦。画面の映像と音楽に合わせて踊る「リズムdeジャンプ」、10秒片足立ちをした後に、飛んできたボールを受け取る「バランスキャッチボール」など7つの競技を体験した。
JA共済連は今秋、全国の小中学生400人を対象に「運動に関する意識調査」を実施。「嫌い」と回答した2割が「人と比較されることが嫌」と答えたことから「自分の得意が見つかるテスト」を考案した。従来の体力測定では、反復横跳びなど制限時間内にできた回数を記録するものが多いが、このテストでは、競技中の児童の様子を撮影し「笑顔」と、競技結果、事前アンケートの3要素をAIが分析。本人も気づいていない「得意」が見つかると期待されている。児童とともに汗を流したお笑いコンビ「ティモンディ」の高岸宏行(31)は「好きが見つかると、夢が広がる。自分自身のベストを出し切って」とエールを送った。