男女逆転「大奥2」原作通りの“名セリフ”放送 「女子と女子の絆」ファン号泣「愛にジェンダー関係ない」
2023年12月06日 11:01
芸能
原作は漫画家・よしながふみ氏の同名人気作。3代将軍・徳川家光の時代から幕末・大政奉還に至るまで、男女が逆転した江戸パラレルワールドを紡ぎ、センセーションを巻き起こした。
過去計3度、ドラマ化&映画化されたが、今回は幕末・大政奉還まで初めて映像化。2025年の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」も手掛ける森下佳子氏が、今年1~3月の「Season1」(全10話)に続いて脚本を担当。8代・吉宗の遺志を継ぐ若き蘭方医たちが謎の疫病「赤面疱瘡(あかづらほうそう)」撲滅の道を切り拓く姿、開国・攘夷・大政奉還・江戸城無血開城という激動の時代を描く。大筋は原作通りのストーリー展開だが、ドラマは「医療編」「幕末編」と銘打つ。
第20話は、和宮(岸井ゆきの)と徳川家茂(志田彩良)の絆が描かれた。第2次長州征伐を巡り、家茂は脚気による体調不良の中、和宮の反対を押し切って京へ上がる。しかし家茂は京・御所で倒れ、大坂城へ。そのまま帰らぬ人となった。
家茂に同行した能登(志摩)(中村アン)が最期を報告。いったんは「眠るようにお静かに…」と繕ったが「上様は、最期までお苦しみでいらっしゃいました。息も絶え絶えで、胸をかきむしり、それでも、死にたくないと…」。和宮は土産の着物をまとい、慟哭した。
これまでの男女逆転劇の“集大成”ともいえる、性別を超えた愛情が描かれた。家茂は最期、病に伏す中「宮様に会いたい、大奥に帰りたい、親子さまに会いたい…」。和宮の本名「親子」が最期の言葉となった。
原作でも「泣いた」と大きな反響を呼んだ名セリフを、志田が熱演。視聴者の涙を誘った。
このラストシーンに、ネット上では「家茂の最後の言葉が“親子さまに会いたい”だったのが…宮様が家茂にとって光で、最愛」「堪えきれず泣いてしまった」「未だに思い出し泣きしているんですが 情緒持ってかれてます。あそこで本名の親子さまって呼ぶの、涙腺に刺さりました」「最期、宮様ではなく本名の親子様って呼ぶの、もうほんとに愛…」「性愛や子供を成せないないことへの業をこれでもかと描いてきた大奥の最終的な帰結が、“性愛だか恋だか別にないけど、私たち互いを伴侶として生きていきます。何なら親にもなります”な女子と女子の絆とは…よしなが先生がこれ描いたのが平成→令和の境目くらいのなのが象徴的よね」と、さまざまな声が上がった。
次回予告には、西郷隆盛(原田泰造)の姿も。2クールにわたって大反響を呼んできた物語も、いよいよフィナーレを迎える。