辛坊治郎氏 自民パー券裏金問題は「有力政治家が今後、俎上にのってくる可能性が高い」ノルマに言及

2023年12月07日 19:03

芸能

辛坊治郎氏 自民パー券裏金問題は「有力政治家が今後、俎上にのってくる可能性が高い」ノルマに言及
辛坊治郎氏 Photo By スポニチ
 キャスターの辛坊治郎氏(67)が7日、パーソナリティーを務めるニッポン放送「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」(月~木曜後3・30)に出演。自民党派閥の政治資金パーティー券問題について言及した。
 安倍派(清和政策研究会)の所属議員の中には、最近5年間で9000万円超のキックバック(還流)を受け、裏金にしたとされる議員がいることが判明。安倍派全体での裏金は5年間で1億円超とみられる。東京地検特捜部は政治資金規正法違反(不記載・虚偽記入)の疑いで、還流額が多い安倍派所属の議員秘書らを中心に聴取を進めており、還流に関する議員とのやりとりなどを確認する。

 辛坊氏は、政治資金パーティーについて結婚式の招待状などと違い「パーティー券売れただけの人数は絶対来ないし、絶対入らないキャパの会場しか選んでない。並んでる料理だって2万円で元を取ろうと思ってくる客いない」と言及。企業にとって「パーティ券を買うのが慣例上の義務となっている」とした。

 それだけに「寄付と一緒で寄付だと5万円の上限がある。5万円を超えると名前を出さないといけない。だけど、政治資金パーティーだと20万円まで名前を出さないでいい。これさ、制度として間違ってるよね。まともなパーティーじゃない。献金と一緒だろ?」とそもそもの政治資金パーティーの問題点を語った。

 その上で今回、問題とされていることを改めて整理。「うちは何枚、パーティー券が売れて派閥にいくら入りましたよって、ちゃんと帳面に付けていれば合法なんだけど、今回明らかになったのは例えば1人100枚ノルマで150枚売って、ノルマを超えた50万円分は派閥からお金を個人に戻しますと。戻された個人がそれぞれの資金団体、あるいは政党支部かなんかの名義で帳面に付けて公表してれば合法」とした。

 そして「日本の政治資金規正法って政治団体同士のお金のやり取りに関してはそうとう緩い。大半は合法。付けてないと違法。安倍派に関しては個人に返されたお金の相当が付けられていないんじゃないの」とキックバック分をあやふやにしていることが問題となっていると改めて説明した。

 また、キックバックを受ける人たちについては「派閥の中でノルマ以上にチケットが売れる人。金出す側だって当然、下心込めて出すわけだから、“有力政治家でもしかして将来ここに金を出すといいことがありそうだな”ってところにしか金を出さない」と指摘。「簡単に一言で言うと、有力政治家が今後、俎上(そじょう)にのってくる可能性が高い」ときっぱり。「ノルマ、チケットを売るのにアップアップな若手議員は俎上にのってこないよねって構造の中で誰が名前あがってくるか」と有力な政治家が今後、追及される可能性があるのではとした。
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