旧ジャニ新社長・福田淳氏、就任の決め手は?最初は「批判的」も…心動いた「ジュリー氏の手紙」

2023年12月08日 14:31

芸能

旧ジャニ新社長・福田淳氏、就任の決め手は?最初は「批判的」も…心動いた「ジュリー氏の手紙」
「SMILE-UP.」の社屋 Photo By スポニチ
 「SMILE―UP.(スマイルアップ)」(旧ジャニーズ事務所)の井ノ原快彦副社長は8日、事務所から独立した形で設立するタレントのマネジメントなどを担う新会社の名称を「STARTO ENTERTAINMENT(スタートエンターテインメント)」とすると、ファンクラブ向けの動画で発表した。社長にコンサルティング会社社長の福田淳氏が就任する。福田氏は井ノ原副社長とともに、新たな船出への思いを語った。
 新社名発表動画には、井ノ原副社長と発表した福田新社長が登場。新たな社名を「STARTO ENTERTAINMENT」と発表した。社名の読み方は「スタートエンターテインメント」。ファンから公募した14万156件の候補全てに目を通し、決定したという。

 新社名発表に先立ち、井ノ原副社長が「新会社のCEOになっていただく、福田さんを紹介したいと思います」と、福田氏を紹介。「我々にとって大変厳しい状況の中で、引き受けてくださいました。僕たちタレントの気持ちを理解してくださって、なおかつ、経営をできる力量を持っている方。とても貴重な方だと思ってます。誰がやっても非難される状況の中で、引き受けてくださいました。福田さん、本当に心から感謝しています。そんな気持ちで、僕はいます」と、現在の思いを打ち明けた。

 福田氏は動画に登場し、「緊張しています」とはにかんだ笑顔。井ノ原副社長から「引き受けてくださったことで世間からいろいろと言われてしまったことが大変心苦しいのですが、福田さん自身はどのようにお考えでしょうか」と問われると、「まず僕は、全然知らない僕が新社長候補と言われ、混乱するのは良く分かります。それよりも何よりも、ファンのみなさまをやきもきさせてしまったこと、不安にさせてしまったことが申し訳なく思う」とファンの気持ちを慮った。

 同事務所を巡る問題については、「ワイドショーを見て、自分も批判的な立場の一人だった」と本音を打ち明けたが、10月2日に開いた2度目の会見で見方が一変。ジュリーさんの手紙に「凄く人間味を感じた」という。「これだけの大きな会社で、判断されるのは難しかっただろう。そこはちょっと驚きましたね」と、同じ経営者としての意見を述べた。

 ジュリー氏は10月2日に行われた会見には出席せず、代わりに井ノ原副社長が手紙を代読。手紙では、ジュリー氏は事務所の改革などを試みて2人を怒らせ、取締役ながら約10年間一度も事務所のオフィスに行っていない事実を告白。ジャニー氏について「痕跡をこの世から一切なくしたい」とし、タレントや社員について「新しい道に思いっきり羽ばたき、皆が幸せになれるよう、それを後押しできるような形になるよう、精いっぱい頑張っていきたい」と覚悟を示していた。

 この手紙に心打たれたという福田新社長。「やっぱり、半世紀以上続いたエンターテインメント企業を廃業するというのはなかなかできる判断ではない」と称えた。

 社長に就任する福田氏は日大芸術学部卒。ソニー・ピクチャーズエンタテインメントを経て、社内起業したソニー・デジタルエンタテインメントの社長を務めた。17年に「スピーディ」を設立し、福田氏はブランドコンサルタントとして活動。スピーディ社では、ハリウッド式のエージェント業務を行ってきた。のんとは16年にエージェント契約を結んだ。メディアのインタビューでは、テレビ局の手法などを批判。芸能界の変革を訴え、エージェント業、アートギャラリーの運営、出版業など多岐にわたるビジネスを手がけている。
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