若狭勝弁護士 自民・巨額裏金疑惑に「隠されたもっと悪質な事件をすでに特捜部が把握しているかも」

2023年12月11日 08:50

芸能

 元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士が11日、TBSの朝の情報番組「THE TIME,」(月~金曜前5・20)にVTR出演し、自民党派閥の政治資金パーティー券問題に言及した。
  政治資金パーティー券をめぐっては、安倍派(清和政策研究会)の所属議員の中には、最近5年間で9000万円超のキックバック(還流)を受け、裏金にしたとされる議員がいることが判明。塩谷立座長のほか、萩生田光一政調会長や西村康稔経済産業相の3氏側も、派閥から還流を受けていたとみられることが分かった。政治資金収支報告書に収入として記載していなかったという。松野博一官房長官、高木毅国対委員長、世耕弘成参院幹事長が各1000万円超を受領したとされ、岸田文雄政権を支える党の幹部や重要閣僚を務める安倍派幹部6人に裏金疑惑が拡大した。

 東京地検特捜部は13日の国会閉会後、政治資金規正法違反(不記載・虚偽記入)容疑での捜査を本格化させる。歴代事務総長への任意の事情聴取を検討しており、清和会の会計責任者ら事務方からの報告内容などについて調べるとみられる。

 若狭氏は、今後の立件の可能性について「政治資金規正法違反というのは、1000万円くらい記載していなかったということだと、罰金にもできないと。罰金にするというのが大体4000、5000万円くらい。大きく取り上げられているので、政治家は少なくとも1人はきちんと起訴する、処罰するということはしないといけないという思いは(特捜部は)あるんです」と指摘。そして、今回の特捜部の捜査は、全国から検事を集めるなど本気度がうかがえるとし、「隠されたもっと悪質な事件をすでに特捜部が把握しているかも知れないし、内偵しているのではないかなというくらいに私は思っている」と自身の見解を述べた。
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