安藤優子氏 ニュースキャスターが「一番大切にしなくちゃいけないこと」を力説「AIじゃない」

2023年12月13日 16:04

芸能

安藤優子氏 ニュースキャスターが「一番大切にしなくちゃいけないこと」を力説「AIじゃない」
安藤優子氏 Photo By スポニチ
 キャスターの安藤優子氏(65)が、13日放送のTOKYO FM「坂本美雨のディア・フレンズ」(月~木曜前11・00)に出演。ニュースキャスターとして大切なことを語った。
 安藤氏は上智大時代にスカウトされ、報道番組のアシスタントを皮切りに「FNNスーパータイム」や「ニュースJAPAN」などでメーンキャスターを務め、2020年9月末に「直撃LIVE グッディ!」の放送が終わったことから、約40年の報道番組の生放送から“卒業”した。

 それまでの40年間を振り返り「生放送の空気感、呼吸、見てらっしゃる方との共鳴は毎日毎日がピンチでした」とどんなニュースが飛び込んでくるかわからない報道番組の緊張感はすごかったと語った。

 そして、時として悲しいニュースなどを読まなければいけない場面もあり、気持ちが上手く切り替えられないこともあるとし「だって当たり前ですよね。伝え手だってイチ人間。今、AIがニュース読んだりしてますけど、AIじゃない私たちがニュースを伝えることってそれに尽きる。人間のフィルターを一旦通してお伝えするっていうのが私たちニュースキャスターの一番大切にしなくちゃいけないこと」と感情を持つ人間だからこそAIと違って伝えられる、訴えられることがあると力説した。

 安藤氏は「前のニュースを引きずらない人間なんていない。引きずらないでできたらAIですよ。そこは深く思います」と続けた。

 それだけに、言葉が上手く出てこない状況もあったといい、そういう時は「黙ってました」ときっぱり。「生放送って(CMまで)3秒前ってなったら、3秒ぴったりで終わらせたい。“どうだ、参ったか。見たか”って気持ちになる」とした上で「でも言葉が出てこない3秒の方がたくさんのことをお伝えできることもある」と無言が訴える強さもあるとした。

 ただ、「2秒ぐらい黙ると放送事故かって思われてしまう」とも明かし「スタッフさんが焦って“何か言って下さい”って。そことせめぎ合って黙ってるって結構難しい」と語った。
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