根本要&馬場俊秀が語るKANさんの凄み「天才と言わざるをえない」「妥協できない自分に苦しんだ所も」

2023年12月16日 20:11

芸能

根本要&馬場俊秀が語るKANさんの凄み「天才と言わざるをえない」「妥協できない自分に苦しんだ所も」
馬場俊英のインスタグラム(babatoshihide)より、FM COCOLOイベントでの(右から)馬場俊英、KANさん、スターダスト・レビュー根本要
 FM COCOLOは16日、先月12日に亡くなったシンガー・ソングライターKANさん(享年61)を特集する「KAN 1DAY SPECIAL“Our Favorite Songwriter”」を実施。KANさんが亡くなる直前までレギュラーを務めた番組「Wabi-Sabiレディオショー」(土曜後6・00)では番組の相方、スターダスト☆レビューの根本要(66)と馬場俊英(56)が、KANさんの楽曲や思い出について語った。
 「僕らはライブ仲間でもありました」と根本。同局のアコースティックライブ「風のハミング」では3人でホスト役を務め、ゲストアーティストもまじえてコラボ演奏。その音楽性の高さと遊び心満載の演出で大人気名物イベントとなった。大阪・靱公園で開催することから、テーマ曲「靱のハミング」も制作した。

 根本は「KANちゃんがテーマ曲を書こうと言いだした時に、まためんどくさい事やるなあ、と。KANちゃんとやると時間かかってめんどくさいから、KANちゃんに任せよう、となった」と笑い、「できてきた曲がすばらしかったよね。ミュージシャンから見ても天才と言わざるをえないクオリティーだった」と絶賛した。

 根本は、イベントでKANさんが手掛ける脚本や演出についても「めんどくさい。やったら本当に凄いものができるんだけどね」と振り返った。「僕らはKANちゃんが亡くなってしまったから良い事ばっかり言うけど、徒労に終わった事もたくさんある」と苦笑いした。

 馬場は「ものづくりの執念が本当にあった。僕らは、これ以上やったら悪いな、とかってどこかで妥協するけど。KANさんはその線が人と違いましたね」と評した。根本も「あれがものを作る人間のかっこよさ。本当に学んだ。ものづくりの姿勢は僕らミュージシャンの鑑だったね」と敬意を表した。

 馬場は「でもKANさんも妥協できない自分の性格で苦しんでた所も後半は感じて。下支えしてる人たちを苦しめてると知って、何でもひとりでやるようになってた。(妥協できない)自分が怖かったんじゃないですかね」と思いを及ばせた。根本も「労力やお金を回収できるかってことにもなる。KANちゃんはそれを抱え込んで、ひとりでやるようになってたよね」と共感していた。
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