NHK会長　旧ジャニ新会社「STARTO」に「少しずつ取り組みが前進している感じは受けている」

　NHKは20日、東京・渋谷の同局で定例会見を行い、旧ジャニーズ事務所の性加害問題を巡り、同事務所から社名変更したSMILE―UP.（スマイルアップ）がタレントのマネジメントなどを担う新会社の社名を「STARTO　ENTERTAINMENT（スタートエンターテイメント）」に決めたことについて言及した。 　同社の最高経営責任者（CEO）には、コンサルティング会社「スピーディ」社長の福田淳氏（58）が就任。スマイルアップ副社長の元V6井ノ原快彦（47）は退任し、スタート社の最高執行責任者（COO）に就いた。

　新会社の社名はファンから公募し、新会社の公式ウェブサイトで14万156件の応募があったと報告された。そのうち「STARTO」は11件あったという。候補全てに目を通し、井ノ原が「ピンときた」と目に留まったのがこの名前だった。社名に込められた意味は「STAR（スター）＋と（未来へ向かう）」。

　同事務所の補償開始を受け、稲葉延雄会長は「少しずつ取り組みが前進している感じは受けている。引き続き、NHKとしては被害者の補償の状況や、会社のこの問題に対する再発防止の取り組みが、この先適正かつ迅速にさらに進められているかどうかが重要になると考えている。この点について、SMILE―UP.や新しい会社とやりとりして、その辺りを確認していく」とコメント。しかし、確認を進める間も新規の出演依頼は控えるとした。