安藤優子氏　認知症だった母親の介護経験を告白「母が突然“このベランダから飛び降りてやる”って」

　キャスターの安藤優子氏（65）が20日、日本テレビ「DayDay.」（月～金曜前9・00）に生出演。2014年に亡くなった、認知症の母親の介護について語った。 　新しいモノ好きで社交的だった母が、ある時「外に行きたがらなくなった」という。「で、ある日父から連絡があって。母が突然“このベランダから飛び降りてやる”って言ったって」と当時を回想。その後は「30秒に1度呼ばれる」「部屋にモノが散乱する」「“お金を取られた”被害妄想をする」といった症状が出てきた。

　「いよいよおかしいなと思ったんですが、年相応のおっくうになったのかなって、私たちは目をそむけていたところはあります」と、母が認知症とは認めたくなかったという。

　「あの明るくて楽しい母がそうなったことをなかなか受け入れられなくて。もっと早く認知症なんだって行動を起こせばよかった」と後悔を口にした。

　それからは、自宅での介護を続けた安藤氏。しかし、月曜から金曜まで生放送のニュースを担当しており、限界を感じ、施設に入れることを決意したと語った。

　その経験を踏まえて、「介護はもっと人に頼っていい」と提言。「母は施設に入ってから健康を取り戻したんですね。健康管理をしっかりやってくださる。やっぱ家族は煮詰まるんですよ。愛情という感情が煮詰まると、母に対する怒りとかそういうものになっちゃうんですね」と話していた。