藤井聡太王座 王座戦就位式「課題の残るシリーズ」も「前向きに捉えて取り組んでいきたい」

2023年12月22日 13:27

芸能

藤井聡太王座 王座戦就位式「課題の残るシリーズ」も「前向きに捉えて取り組んでいきたい」
<将棋王位就位式>羽生会長(左)から允許状を手渡され笑顔を見せる藤井王座(撮影・久冨木 修) Photo By スポニチ
 将棋の第71期王座就位式が22日、東京都内で行われ、藤井聡太王座(21)=8冠=に允許(いんきょ)状、賞杯などが贈呈された。
 藤井新王座は8月31日開幕の5番勝負に初出場。永瀬拓矢王座(当時)に開幕局こそ落としたが、第2局以降は3連勝し、初の王座とともに史上初の全8冠を獲得した。「高揚感、緊張感のあるシリーズでした」と振り返った藤井は「第1、2局は終盤まで競り合う将棋。一方で第3、4局は経験の少ない展開の中でうまくリードを奪われてしまい、苦しい局面が続いた。その中で勝つことができたのは本当に幸運でした」と心境を吐露。「課題の残るシリーズだったが、そのことを前向きに捉えて来期によりよい将棋が指せるよう取り組んでいきたい」と謝辞を結んだ。

 なお王座戦を特別協賛する東海東京証券の北川尚子社長は、藤井をイメージキャラクターとして広告起用することを発表。同社からは富裕層向けの会員クラブ「オルク・ドール」の食事券が副賞として贈られた。

 これで藤井は8タイトル全ての就位式も「制覇」した。今年の就位式月日と会場(いずれも東京都)は以下の通り。
 竜王戦=1月30日・セルリアンタワー東急ホテル
 王将戦=5月8日・東京ドームホテル
 棋王戦=5月24日・ホテルオークラ東京
 名人戦=8月7日・羽田空港第1ターミナル
 叡王戦=8月28日・明治記念館
 棋聖戦=10月3日・帝国ホテル
 王位戦=11月7日・イイノホール&カンファレンスセンター
 王座戦=12月22日・パレスホテル東京

 藤井の次のタイトル戦は来年1月7日開幕の第73期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)で、相手は菅井竜也八段(31)。
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