上方歌舞伎の俳優・片岡千壽らがインバウンド向け歌舞伎公演開催「今まで見たことのない新しいものを」
2023年12月27日 16:12
芸能
解説を担当する千壽は「ホームでもある大阪で公演を任せてもらえる責任。“歌舞伎っておもしろいんだな”と思ってもらえるような、今まで見たことない新しいものができれば」と話しながら、同時通訳が入るとあって「ついつい余計なことを言いがちなので、台本通りに話すよう、気をつけます」と笑わせた。観客参加型でもあり、刀を持っての立ち回りや、豪華な衣装を着た女形との撮影タイムも検討中という。
三番叟(さんばそう)を担う千次郎は「この大劇場で、1月から三番叟を踊らせて頂けるなんて奇跡に近い。これを次につなげたい」と個人としての飛躍も誓った。
2人は故・坂田藤十郎さんや、片岡秀太郎さんが心血を注いだ「上方歌舞伎塾」の第1期生。千壽は「15歳で初めて歌舞伎を見て、その美しさと三味線の音色、男性が女形を演じることの驚き。すべてが衝撃だった」と振り返り「自分が味わった感動を皆さんにも味わっていただきたい」と結んだ。