坂田利夫さん死去 看取った間寛平は憔悴 親交54年、最期まで“大先生”に寄り添い続け…

2023年12月31日 00:04

芸能

坂田利夫さん死去 看取った間寛平は憔悴 親交54年、最期まで“大先生”に寄り添い続け…
間寛平のX(@kanpeitter)より 左から坂田利夫さん、間
 「アホの坂田」の愛称で親しまれたお笑い芸人の坂田利夫(さかた・としお、本名・地神利夫=じがみ・としお)さんが29日、老衰のため大阪市内で死去した。82歳。大阪市出身。21年10月に亡くなった前田五郎さん(享年79)との漫才コンビ「コメディNo・1」で全国区の人気を誇り、「あ~りが~とさ~ん」「あ、よいとせのこらせのよいとせのこらせ」など数多くのギャグでも知られた。
 坂田さんの死に芸人仲間にも悲しみが広がっている。最後まで寄り添ったのは、後輩で吉本新喜劇ゼネラルマネジャーの間寛平(74)。憔悴(しょうすい)しきっている様子だ。

 吉本の発表文書の中には「坂田は1964年にデビュー、1967年に前田五郎さん(故人)と漫才コンビ『コメディNo.1』を結成し、数々の賞を受賞。若手のころから、西川きよし・ヘレン夫妻と仲が良く、西川家に居候して3人で若い時代を切磋琢磨しました。『あっちこっち丁稚』(朝日放送)で共演した後輩の間寛平とは54年間の親交があり、先日は82歳の誕生日を間寛平夫妻にお祝いしてもらい、大変喜んでいました。最期も親族と間寛平夫妻に見守られながら息を引き取りました」と寛平が看取ったと明かされた。

 寛平は坂田さんが入居する施設を10日に1回ほどのペースで訪問。誕生日を祝う様子などを自身のSNSにアップし、坂田さんの近況をファンに報告していた。最後に坂田さんの姿が見られたのは11月27日の投稿。坂田さんの頭をなでる写真とともに「大先生ちょっと毛が生えてきてます」とうれしそうに報告していた。

 寛平は10月末に本紙の取材に「プリンなどを差し入れると“うまい、うまい”とおいしそうに食べてます」と明かし「胸の辺りをグリグリッとくすぐると“何するんや”って笑ってる。82歳やからなあ、早く良くなってほしい」と願っていた。

 昨年4月、なんばグランド花月で開かれた吉本興業創業110周年記念公演の新喜劇でも共演。坂田さんに「アホ!」と言われた寛平が「アホにアホ言われたら…もう帰れ!」と返すなど、レジェンド同士の掛け合いで観客を沸かせていた。

 長年にわたって吉本新喜劇で活躍した坂田さん。共演した多くの後輩も悲しみに暮れている。
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