「アホの坂田」坂田利夫さん死去　上岡龍太郎さん、桑原和夫さん…悲しみに暮れた23年関西お笑い界

　「アホの坂田」の愛称で親しまれたお笑い芸人の坂田利夫（さかた・としお、本名・地神利夫＝じがみ・としお）さんが29日、老衰のため大阪市内で死去した。82歳。大阪市出身。30日に所属先の吉本興業が発表した。通夜、葬儀告別式は、近く近親者で執り行う予定。 　21年10月に亡くなった前田五郎さん（享年79）との漫才コンビ「コメディNo・1」で全国区の人気を誇り、「あ～りが～とさ～ん」「あ、よいとせのこらせのよいとせのこらせ」など数多くのギャグでも知られた。

　吉本興業によると「『あっちこっち丁稚』（朝日放送）で共演した後輩の間寛平とは54年間の親交があり、先日は82歳の誕生日を間寛平夫妻にお祝いしてもらい、大変喜んでいました。最期も親族と間寛平夫妻に見守られながら息を引き取りました」という。


　今年は大阪が日本中の注目を集めた。プロ野球では阪神が18年ぶりのリーグ優勝、38年ぶりの日本一を達成。岡田彰布監督（66）が生んだ、優勝を意味する合言葉「アレ（A.R.E.）」は流行語大賞を受賞した。

　一方で2025年の大阪・関西万博では会場整備費の上振れなどの問題が噴出した。また、5月19日にテレビ司会者として関西を拠点に活躍した元タレントの上岡龍太郎さんが81歳で死去。8月10日には吉本新喜劇で活躍した桑原和男さんも87歳で亡くなった。年末に坂田さんが死去し、全国のお茶の間に笑いを届け、特に関西人に愛された著名人の悲報が続いた。