紅白歌合戦 44年ぶり旧ジャニ勢不在の影響…ステージ上の“にぎやかし”減る?各地からの中継増加へ

2023年12月31日 08:00

芸能

紅白歌合戦 44年ぶり旧ジャニ勢不在の影響…ステージ上の“にぎやかし”減る?各地からの中継増加へ
第74回NHK紅白歌合戦 Photo By スポニチ
 「第74回NHK紅白歌合戦」が31日午後7時20分から生放送される。今年の大きな特徴は、旧ジャニーズ事務所(現SMILE―UP.)の創業者・故ジャニー喜多川氏による性加害問題を受け、旧ジャニーズ事務所所属タレントが不在となったことだ。1980年の田原俊彦以来、毎年欠くことなく出場を続け、90~00年代にかけてSMAP、TOKIOの2組、近年は4~7組が続き、昨年は6組で、ジャンルの違う出場者のバックでパフォーマンスをしてもり上げ役を担ったり、子供向けの企画で登場するなど、演出面での貢献度が高かった。
 テレビ関係者は「これまでの紅白は、人気のある旧ジャニーズ勢のタレントがさまざまな場面でステージ上に登場することで、幅広い世代のファンに長時間の生中継を見続けてもらえるように、もり上がるシーンをつくっていた。旧ジャニーズのタレントはバラエティーにも多く出ており、演出の“にぎやかし”を担える貴重な存在だった」と説明。今回の紅白を取材してみると、演歌歌手らのバックでほかのタレントが踊るシーンは減り、全国各地からの生中継が増えている。

 天童よしみが阪神の38年ぶりの日本一にわいた故郷・大阪から、山内惠介が東京の名所から中継で歌を届ける。ほかに「ゆく年くる年」のスペシャルコラボとして、新年を迎える全国各地の情景を紅白歌合戦の放送中に一足先に生中継も予定されている。

 民放関係者は「新型コロナの5類移行後、初めて迎える大みそかとあって、にぎわいを取り戻しつつある街の様子を伝える意味合いもあるが、旧ジャニーズ勢の不在で企画を変更したのではないか。NHKらしく、全国各地のさまざまな場所から中継を行い、ライブ感を見せていく演出に切り替えたのだろう」と指摘している。
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