間寛平「アホの道極めた」“大師匠”坂田利夫さんを見送った「最後まで寄り添えた」
2023年12月31日 21:34
芸能
寛平は24歳に吉本新喜劇の座長に大抜擢。当時は坂田さんも漫才と新喜劇を両立で舞台に上がっていた。また、当時の人気番組「あっちこっち丁稚」(ABCテレビ)では丁稚役で共演。2人とも関西では知らない人がいないほどの人気喜劇役者に成長した。
「こどもが生まれてからは、娘も自分のこどものように凄く可愛がってくれました。舞台ではこどもにウケるととても喜んでいたのも覚えています」と懐かしそうに思い出を語る寛平。しかし、その寛平は子供が生まれた頃に信頼している人にことごとく裏切られ、大変な借金を背負っていた。そんな最悪の状況でも何とか支え続けてくれた仲間のひとりが坂田さんだった。
「坂田兄やんは『アホの坂田』と言われていますが、僕にとっては大師匠という存在です。今の時代にアホの道を極めることができるような芸人はいないし、二度とあそこまでの芸人は出てこないと思います」とも。同じく数多くのギャグで“アホ”を極めた寛平にとっても、お手本のような存在だった。
「坂田兄やんが舞台を少し休むようになってからは、自宅へも伺ったりと男同士なので寄り添いたい気持ちと恥ずかしさもありましたが、最期まで寄り添い見送ることができました」と大の恩人に最後の奉公ができたことを喜んだ寛平。「根っからの芸人、お笑いが大好きな兄やんには、天国でもみんなを笑顔にしていると思います。ご冥福をお祈り申し上げます」と悼んでいた。