【紅白】YOSHIKI 「涙が出そうに…全身全霊でやった」亡きHEATHさんらに捧ぐ、弾き語り熱唱

2023年12月31日 22:50

芸能

【紅白】YOSHIKI 「涙が出そうに…全身全霊でやった」亡きHEATHさんらに捧ぐ、弾き語り熱唱
<第74回紅白歌合戦>熱唱するYOSHIKI(撮影・藤山 由理) Photo By スポニチ
 大みそか恒例の「第74回NHK紅白歌合戦(後7・20)が31日、東京・渋谷のNHKホールで行われ、「X JAPAN」のYOSHIKI(年齢非公表)が悲しみを乗り越えて圧巻のパフォーマンスを披露した。
 「X JAPAN」を支えたベーシストHEATHさんが10月、大腸がんで死去。歌唱前には「hide、ベースのTAIJI、今回HEATHが旅立ってしまって。自分はなんでまだ生きているんだろう、生きてていいのかと、そんなふうに思ってるんだけど…こうやって素晴らしい仲間たちが集まってくれて。ファンのみんなに支えられて。頑張っていられるんだというそういう思いを伝えられたらと思っています」と声を震わせながらコメント。

 「X JAPAN」の名曲「ENDLESS RAIN」を弾き語りで披露。歌唱中にはスクリーンに在りし日のHEATHさん、hideさんの映像が映し出された。世界を代表するミュージシャンたちと大みそかに思いを一つにし「Rusty Nail」で奇跡のコラボレーションを奏でた。

 YOSHIKIにとって、忘れられない1年になった。世界のアーティストたちとコラボする様子を追った音楽ドキュメンタリー映画「YOSHIKI:UNDER THE SKY」が公開。米ドルビーシアター、カーネギーホール、英ロイヤルアルバートホールなど世界の名劇場をまたにかけた公演も行った。活動は充実していた。

 その一方で、近年はつらい出来事が相次いだ。HEATHさんの死去、さらに11月には、長年にわたり米国での活動を支えてくれたマネジャーの訃報にも接した。昨年は最愛の母が天国へと旅立った。30日の囲み取材では、「去年母を亡くして、わざと物思いにふける時間をなくしたというか、考えたくないなと。今月だけでも日本、ロンドン、フランス、ドイツ、ニューヨークと行ってここに来ている。でも活動させていただいて感謝している」と、目の前の仕事に没頭したことを告白。「X JAPANのHEATHが、僕はニューヨークにいたけど旅立ってしまって、そこから頭が真っ白になって。今日この瞬間までなんとかスケジュールを頑張ってこなして…。そういった思いを明日、仲間たちと届けられたらと思っています」と、涙ぐみながら明かした。多くの悲しみを乗り越えてのステージだった。

 今回のステージはYOSHIKIの呼びかけで、豪華なコラボが実現。「L’Arc~en~Ciel」のHyde、「X JAPAN」のPATA、「Hi-STANDARD」の難波章浩、清春、「SOPHIA」の松岡充、「シド」の明希、「vistlip」の海、「Versailles」のKAMIJO、「LADIESROOM」のGeorge、「Plastic Tree」のナカヤマアキラ、「アリス九號.」のHIROTOら11人の豪華バンドマンたちが参加。スーパーバンド「THE LAST ROCKSTARS」として特別企画に出場した昨年とはまた、景色が変わった豪華共演となった。

 歌唱を終え、「全身全霊でやったので、ちょっとまだちょっと、まだ半分冷静になれていてないです。ENDLESS RAINという僕が作った曲をやらせていただきました。素晴らしい仲間が集まって、会場にね。ファンの方がいらっしゃって、こう(Xのバンドマーク)やっているのが見えた瞬間に、なんか涙が出そうになっちゃって。やっぱり、支えているんで、やってられるんだなというのを痛感しました」としみじみと語った。

 また「急な僕の呼びかけにもかからわず僕の呼びかけに応えてくれて、思いがヒシヒシと伝わった。hide、TAIJI、HEATHが亡くなってしまって、PATAも足を引きずって来てくれて。あと、どれくらい僕たちがどれだけこうやってできるか分からないけど、支えられてやれてきたんだなと痛感した」と述べた。

 今回の番組テーマは「ボーダレス-超えてつながる大みそか-」。コロナ禍や世界での戦火、自然災害など不安な時代だからこそ発揮できる、音楽の力を表現する。司会は有吉弘行、橋本環奈、浜辺美波、高瀬耕造アナウンサー。

 ゲスト審査員は、元車いすテニスの国枝慎吾さん、陸上女子やり投げの北口榛花、俳優・堺雅人、寺島しのぶ、吉高由里子、歌人・俵万智さん、お笑いタレントのバカリズム、ウクライナ国立歌劇場バレエ芸術監督・寺田宜弘さんの“今年の顔”8人。

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