藤山扇治郎ら松竹「新春お年玉公演」で笑い初め 能登地震へお見舞いのコメントから開幕
2024年01月02日 15:11
芸能
今回は長く劇団を率いてきた渋谷天外(69)は出演せず、若手5人が中心となって初めての大舞台。「小判堀出し譚(ものがたり)」(Aプロ)、「蕾(つぼみ)」(Bプロ)の2部制で「小判…」は1988年以来、36年ぶりに上演されるドタバタ喜劇が令和版としてリニューアルされ、ほぼ満員の客席からは笑いの絶えない1本となった。
扇治郎は「(小判…)は走りまくる芝居でして、一生この作品はできないだろう、と思っていましたが若手が中心となりまして、エネルギッシュに走り回りたい」と笑顔。主演の渋谷天笑(39)は「(藤山)寛美先生がやっていた役を、ワチャワチャとできたこと、うれしく思っています」。曽我廼家一蝶(42)は「初日からこれだけのお客さまに来ていただいたことが凄くうれしい」と声を弾ませ、若手リーダーで唯一の女性、曽我廼家いろは(32)は「年始早々、南座の舞台に立たせていただきうれしく思います」。
曽我廼家桃太郎(38)は前日、師匠でもある天外の自宅にあいさつに出向き、お年玉をもらったことを報告。「38歳になってもお年玉を頂き、先輩というものはありがたい。今、客席を見渡しますと私より先輩の方が…。舞台が終わったら私、南座付近をウロウロしておりますので、胸ポケットに(お年玉を)しのばせてください」などと、ちゃめっ気たっぷりにあいさつし、笑わせた。
今回で8度目のゲスト出演となる久本雅美(65)も終演後のあいさつに登場。「エネルギーに満ちあふれた芝居。こうしていると子供を見守っている気持ち。まあ、産んだ覚えはないんですけど。今後ともよろちくび~」とおなじみの持ちネタでしめくくり花を添えた。