能登半島地震 電気復旧後の注意事項 専門家が解説「倒れている家屋たくさん…通電火災に気を付けて」

2024年01月04日 15:30

芸能

能登半島地震 電気復旧後の注意事項 専門家が解説「倒れている家屋たくさん…通電火災に気を付けて」
大規模な火災のあった石川県輪島市の「輪島朝市」付近=3日午後3時20分 Photo By 共同
 元東京消防庁警防部長で、危機対応人材育成研究所の佐藤康雄所長が4日、TBS系「ゴゴスマ~GO GO!smile~」(月~金曜後1・55)にリモートで生出演し、1日に起きた能登半島地震を受け、注意すべき火災について解説した。
 この日午前11時現在で、輪島市で44人の死亡が確認されるなど、石川県各地で78人が死亡、安否不明者は51人に上る。いまだ多数の人が生き埋めになっているとみられ、夕方の「72時間の壁」が迫る中、各地で懸命な救助作業が行われている。

 番組では約200棟が焼けたとみられる輪島市の朝市通りなどの映像を伝えた。火災についての注意事項について、佐藤氏は「関東大震災で火災の被害が大きかったことから、“地震では火を消せ”という言葉がありますけれども、消防ではそういうことは言わないようにしています」と説明。近年はガスを遮断できる機器が付いていることが多いとし、「かえって火を消しに行って、ケガをするということもありますので、まずは机の下等で身の安全を図って、少し落ち着いてから火を消しに行くという形になっています」と、取るべき行動を説明した。

 また被災地では、電気が復旧した際に起こる通電火災も危険だという。電気ストーブや水槽のヒーターなどが、通電を開始した際に燃えぐさに接触して発火する恐れがあるといい、阪神・淡路大震災で多発したという。佐藤氏は「倒れている家屋がたくさんあるので、通電火災にぜひ気を付けていただきたい」と訴え、「ブレーカーの遮断、もし火災が起きた時、まだ逃げ遅れている方もいるので、その時にはできるだけ早く消火してあげることを心掛けなくてはいけないかと思います」とも呼びかけた。
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