紅白歌合戦視聴率 紅組トップ5独占! NHK関係者「番組全体としての見せ方が課題に」

2024年01月05日 05:00

芸能

紅白歌合戦視聴率 紅組トップ5独占! NHK関係者「番組全体としての見せ方が課題に」
<第74回紅白歌合戦>熱唱するMISIA(撮影・藤山 由理) Photo By スポニチ
 昨年大みそかの「第74回NHK紅白歌合戦」(後7・20~11・45)の歌手別最高視聴率が4日、判明した。1位は大トリのMISIA(45)。ほかにもYOASOBIやAdo(21)ら紅組歌手の健闘が目立った。番組全体の瞬間最高の世帯視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)は、紅組の優勝が発表された午後11時43分の36・7%だった。
 史上最低の平均世帯視聴率31・9%(第2部)となった紅白。前半の第1部も29・0%で、2部制となった1989年以降初めて30%台を割った。

 番組開始時は25・0%で、第1部の瞬間最高視聴率は午後8時33分、ブレイキンに挑戦した郷ひろみ(68)の31・3%。アップ幅は6・3ポイントだった。NHK関係者は「例年は前半だけで開始時より10ポイント近く上がっており、今回は物足りない数字。目玉企画を後半に集めたことや、早い時間帯を盛り上げる旧ジャニーズ勢が不在だったことが影響した。伸び悩みが後半にも響いた」と分析した。

 午後9時からの第2部も、視聴率は上下の繰り返し。終盤に向けて大きなピークをつくることができなかった。

 歌手別ランキング(企画除く)では1位のMISIAをはじめ、5位までを紅組歌手が独占した。紅組で数字を上げても白組で落ちるというのが特徴的だった。歌合戦の投票でもゲスト審査員、会場、視聴者の3部門全てで紅組が勝利。紅組の圧勝を象徴する結果となった。

 上位勢には後半に登場した目玉歌手の名前が並んだ。2位のYOASOBIは大ヒット曲「アイドル」のテレビ初歌唱が注目を集めた。出場したアイドルグループが勢ぞろいするステージは壮観だった。3位は顔を出さずに活動するAdo。京都・東本願寺から中継で映ったのはシルエットだけだったが、視聴者の興味を大きく引いた。5位の伊藤蘭(68)は局内の別スタジオから、デビュー50周年のキャンディーズメドレーを披露した。

 一方で、ホールでシンプルに歌った歌手の数字は伸び悩んだ。今回は局内スタジオや中継での出演が約4割を占めた。同局関係者は「NHKホールだけで行うより進行はスムーズになり“絵変わり”もするが、全体の盛り上がりには水を差す。今回は紅組の華やかな演出が際立った形になり、番組全体としての見せ方が課題になった」と話している。
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