王将戦前夜祭に異例700人　藤井8冠効果で井上常務理事「これほどの数は聞いたことがない」

　藤井聡太王将（21）＝8冠＝と菅井竜也八段（31）が対戦する第73期ALSOK杯王将戦7番勝負（スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催）第1局は7日、栃木県大田原市で開幕する。 　6日には市内の那須野が原ハーモニーホールで前夜祭が開催され、市民や県内外のファンら約700人が集結する。日本将棋連盟の井上慶太常務理事は「これほどの数は聞いたことがない」と話す。タイトル戦恒例の前夜祭に集まる人数としては過去最大規模とみられる。

　同市は昨年、王将戦第7局を予定。藤井と羽生善治九段（53）の歴史的対決に備え、例年より100人多い定員400人で前夜祭を開くつもりだったが、第6局で決着した。第1局が指される今回は、藤井の8冠効果で問い合わせが殺到したことから、さらに大きな会場を用意し、定員を700人と大幅に増やして受け入れ態勢を整えた。担当者は反響の大きさを受け「非常にうれしい。多くの方々に王将戦の雰囲気を感じてほしい」と声を弾ませた。