團十郎 篠山紀信さんを追悼 「女性の扱い方とか、夜の遊び方とかにたけていた方だった」

2024年01月06日 04:30

芸能

團十郎 篠山紀信さんを追悼 「女性の扱い方とか、夜の遊び方とかにたけていた方だった」
報道陣の質問に答える(左から)市川新之助、市川團十郎、市川ぼたん(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 歌舞伎俳優の市川團十郎(46)が5日、東京・新橋演舞場で初春歌舞伎公演「平家女護嶋」(6日~25日)の会見を行い、篠山紀信さんを追悼した。公私で交流があり「女性の扱い方とか、夜の遊び方とか、そういうのにたけていた方だった」としのんだ。
 篠山さんは歌舞伎俳優を撮影し続け、團十郎も被写体の一人だった。一昨年11月に長男の市川新之助(10)と現在の名跡を襲名した際にもお世話になった。團十郎は「体調が悪いことは知っていたが、どうしても巨匠に撮ってもらいたかった。その時は(体調面で)大変でしたが、一生懸命撮ってくれた。感謝してもしきれない」と振り返った。

 海老蔵時代には、篠山さんから「日本で一番シャッター押してるのは海老蔵だよ」と“お墨付き”をもらい、そのことをうれしそうに自身のブログで報告したこともあった。「エネルギーの塊で、いきなり楽屋に来ることもあった」と懐かしんだ。ジャンルは違えど篠山さんの創作意欲には刺激を受け続けているといい「私の中で先生が生き続けられることを、私自身が戒めながら、思い出しながら、しのんでいけたら」と表情を引き締めた。

 ≪尾上菊五郎「本当に楽しい方だったのに残念」≫尾上菊五郎(81)は東京・新国立劇場で初日を迎えた「初春歌舞伎公演」(27日まで)の公演後に取材に応じ、篠山さんについて「いろいろと撮っていただいたし、本当に楽しい方だったのに残念」と悼んだ。長男の尾上菊之助(46)も「楽屋に来て化粧を撮ってもらったり…。本当に(歌舞伎界の)皆さんが大変お世話になった」と語った。

 ≪坂東玉三郎「思い出がありすぎて…」≫10代のころから篠山さんと親交があった坂東玉三郎(73)は、公演先の大阪で「直感力の方だった。パっとその場にいらして根本をつかみ切る。それでいて朗らかでちゃめっ気がある人でした」としのんだ。最後に会ったのは昨年12月21日。中村勘九郎、七之助兄弟のスチル撮影に同席したそうで「凄く元気で2、3時間撮影していた」と明かした。「もう少し長く、とはもちろん思うけれども、十分に活躍しきったと思います。思い出がありすぎて…」と語った。

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