無理やりに脱がせず「心のパンツを脱がせた」篠山さんの“脱がせ術”
2024年01月06日 05:20
芸能
「写真家というのは時代が生んだものを複写しているだけ。時代の映し鏡なんです。だから時代と併走しながら、面白いこと、面白いもの、面白い人、そういうものを一番いい角度から一番いい場所から、そして一番いいときに撮っていきたい」と根っからの“カメラ小僧”だった。
言葉は多くないが、被写体を気持ち良くさせるムードづくりが抜群。レンズの前に立ったモデルたちは表情がどんどん変わっていった。最終的に本人たちは「ここまで脱いじゃった」と驚くことも少なくなかった。「無理やり脱がせる」ということは決してせず、仕上がりが美しいので被写体からNGが出ることもほぼなかった。「心のパンツを脱がす」のが篠山さんの“脱がせ術”で、撮影現場をプロデュースする能力は抜群だった。
撮りたいものを撮る、という信条を貫くため制約のある仕事にはNOを突きつけた。