今村翔吾氏 平安時代に学び「1000年先に愛される文化の創出を」

2024年01月07日 05:27

芸能

今村翔吾氏 平安時代に学び「1000年先に愛される文化の創出を」
平安時代について笑顔で語る今村翔吾氏 Photo By 提供写真
 直木賞作家で時代小説家の今村翔吾氏(39)が、きょう7日にスタートするNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)の舞台となった平安時代を解説。1000年にわたって読み継がれる紫式部の「源氏物語」のように現代に受け継がれる文化を踏まえ、今後の日本文化のあり方について提言した。
 平安時代の人々の暮らしについて「人間というのはご飯を食べて究極、眠ってさえいれば生きていけるが、それでもなお人は本を読み、和歌を詠んだ。これはどういう言う意味なのか、人間が生きるというのはどういう意味なのかを考えさせられる」と指摘。現代社会に重ねて「現代人は文化というものに対して時間的、金銭的なリソースを割けないようになってきている。娯楽が簡単に手に入るようになっている分、自分が参加しながら文化を楽しむことが失われていってる気もする」とした。

 だからこそ「平安時代のように、今の僕たちに100年後、1000年後に文化として残っているものが果たしてあるのか。簡単に無駄と割り切るのではなく一旦立ち止まって、日本の文化を考えたほうがいい」時期に来ていると強調。アニメや漫画といった日本文化が海外で評価されて価値が増しているのは「平安時代に端を発するものだったり、それ以降、つむいできた文化の遺産があったからという見方もできる」とし「ここで断絶させないように文化を継承し、100年後、1000年後も愛されるような文化の創出を考えていかなければいけないと思う」と訴えた。

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