【王将戦】菅井八段 “終盤力”強化 昨秋から藤井対策着々 振り飛車が通用すると示したい

2024年01月07日 05:00

芸能

【王将戦】菅井八段 “終盤力”強化 昨秋から藤井対策着々 振り飛車が通用すると示したい
前夜祭会場の那須野が原ハーモニーホールで記念撮影をする菅井八段(左)と藤井王将(撮影・藤山 由理) Photo By スポニチ
 将棋の第73期ALSOK杯王将戦7番勝負(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)は7日、栃木県大田原市のホテル花月で始まる第1局で開幕する。挑戦者の菅井竜也八段(31)は18年度に失った王位以来のタイトル獲得を狙う。
 振り飛車党の第一人者である菅井は、昨秋に挑戦権を得てからの日々を「終盤の勉強に力を入れてきた」と明かした。終盤が鬼のように強い藤井を負かすには、終盤力で上回るしかない。1勝3敗で屈した昨春の叡王戦も「ざっくりと見直した程度」とか。「王将戦とは持ち時間が違う。中終盤が凄く難しくなるので精度がより求められる。だからあまり参考にしていません」。視線は常に先をにらんでいる。

 初登場の王将戦は「勝者の記念撮影」が有名だ。岡山県の自宅で本紙を購読している菅井は「子供の頃からよく見ていた」と振り返るが、自らがその被写体になるイメージについて問われても「そのことより対局に勝ちたい」と言い切る。戦型は「もう決まっています」。7日午前9時に始まる開幕局で、挑戦者の飛車はどこに振られるだろうか。


 <菅井八段に聞く>

 ――8冠の藤井王将に挑む意気込みは?

 「精いっぱい頑張るだけかなと」

 ――昨年の叡王戦直前には「最強の居飛車対最強の振り飛車」と表現していたが、今回は?

 「最強の振り飛車かどうかは分からないが、振り飛車党が苦しい中でも十分に通用するんだということを結果で示したい」

 ――今年はどんな年にしたい?

 「勝敗と結果でその年の印象が変わる。少しでもいい年にしたい」

 ――タイトル戦無敗の藤井王将を止めたいという思いは?

 「一局一局やっていくしかない。今、それ(藤井の連覇阻止)を考えても仕方ないことだと思う」

 ――能登半島地震が発生した状況だが?

 「将棋を通し、力に変えてもらいたいですが、大変な状況になっている方々に自分が何か言うべきではないと思う」

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