菅井竜也八段 勝負の分かれ目「中盤、▲4八銀と引いた手がまずかった」第2局への反省点は「読みの精度」
2024年01月08日 19:00
芸能
居飛車党の藤井と、振り飛車党の菅井による激闘の7番勝負第1局。両対局者ともに最も守りの堅い囲い「穴熊」に組み、互いの出方を伺うジリジリとした展開に。1日目は封じ手まで駒はぶつからず、交換もない異例の事態だったことには「難しい序盤戦かなと思っていました」と振り返った。
2日目に入り、ようやく開戦。菅井は隙のない指し回しで、藤井の持ち時間を着実に削る。長期戦も辞さない構えで戦い抜いたが敗れ、「読みの精度」を課題とした。
第2局は今月20、21日に佐賀県上峰町の「大幸園」で指される。
▽王将戦 1950年(昭25)に一般棋戦として誕生。翌51年からタイトル戦となる。初代王将は木村義雄名人。通算獲得数1位は大山康晴15世名人の20期で、羽生善治九段が12期で続く。現行の7番勝負対局規定は持ち時間各8時間(ストップウオッチ計測)の2日制。2日間とも午前9時に開始し、第1日は午後6時時点で手番側が封じ手を行い、指し掛ける。第1局は振り駒で先後を決め以降第6局まで交互に指す。第7局に持ち込まれた際には改めて振り駒を行う。先に4勝した棋士が王将位に就く。