鳥山明さん「ドラゴンボール」誕生秘話 きっかけは世界的アクションスター「そんなに好きだったら…」
2024年03月08日 15:31
芸能
初代編集を担当するなど鳥山さんを世に送り出した現白泉社顧問の鳥嶋和彦氏は以前、テレビ番組で鳥山さんの代表作となる「ドラゴンボール」誕生について語っている。
鳥山さんは、1978年に週刊「少年ジャンプ」の読み切り企画「ワンダーアイランド」で漫画家デビューし、女の子・アラレちゃんを主人公にした「Dr.スランプ」が80年に連載を開始。
アニメも始まり人気絶頂の時「鳥山さんが半年ぐらいで辞めたいって言い出した」ため、「もしも『Dr.スランプ』より面白い作品ができたら辞めてもいい」と約束を交わしたという。
試行錯誤しながら、「『Dr.スランプ』に代わる人気があるものを見つけようという作業を1年ちょっとやった」ものの、当時発表された作品はどれも人気を得られなかった。
転機となったのは、ジャッキー・チェンのカンフー映画「酔拳」。
あるとき、鳥嶋氏は、鳥山さんがビデオを見ながら漫画を執筆することが気になり、理由を尋ねると「ジャッキー・チェンのビデオをずっとかけてて仕事してると。で、1つの映画を50~60回見てる」との返答が。
作品への愛情を感じた鳥嶋氏が鳥山さんに「そんなに好きだったら一回カンフーの漫画を描いてみない?」とアドバイスしたこときっかけで、「ドラゴンボール」の前身の短編マンガ「ドラゴンボーイ」が誕生。この作品を元に、鳥山さんのこだわりが詰まった大ヒット作「ドラゴンボール」が誕生した。